後藤副会長講演「はごろも教育研究奨励会」支援事業

今年度、公益財団法人はごろも教育研究奨励会の支援事業として、三島市立坂小学校と三島市立東小学校をモデル校とした食育活動が始まりました。後藤副会長が講師を務めます。
本企画は、専門家の知見を生かしながら、和食の知識や文化、食事のマナー、調理などを子どもたちに伝え、実際に体験してもらう継続的な取り組みです。児童だけでなく、保護者や教員、給食調理員、栄養士にも食の大切さを広く発信することを目的としています。
 後藤副会長は、欧米型の食文化やファーストフードの普及によって、家庭の食卓から和食が遠ざかっている現状に危機感を抱いています。日本の風土や気候の中で育まれてきた和食は、日本人の暮らしや体に寄り添いながら発展してきた食文化であり、食事は体だけでなく心を支える大切な役割も担っています。本企画では、そうした和食の大切さを一年を通して子どもたちに伝えていきます。
 5月11日に、静岡県三島市立坂小学校で4年生9名を対象とした第1回授業が行われました。後藤副会長と一緒に当事業のサポートを務める料理研究家の古川理沙氏は、「5年生になる頃には、家庭にある食材で自分の食事を用意できるようになってほしい」と語りかけ、特別な料理ではなく、ご飯と具沢山の味噌汁のような身近な食事の大切さを伝えました。子どもたちからは「ご飯は炊けるよ」「いつもお手伝いしているよ」と元気な声が上がり、食への関心の高さがうかがえました。
 続いて後藤副会長は、「ごはんのひみつ」をテーマに授業を実施し、日本の風土がおいしい米を育てることや、ご飯とおかずを交互に食べる意味などを丁寧に説明しました。その後は箸の正しい持ち方を学び、スポンジや小さな物をつまむ練習にも挑戦し、教室は笑顔に包まれました。
 坂小学校では、地域農家の協力のもと、種まきや収穫などの農業体験も行われています。4年生は「野菜大臣」として野菜づくりに取り組んでおり、こうした体験を通して、自ら考え行動する力を育んでいます。本企画を通じ、子どもたちが和食や食文化への理解を深め、食を通して健やかに生きる力を身につけていくことが期待されています。