放置すれば失われてしまうかもしれない和食文化、その保護・継承は和食会議のミッションです。
2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて、10年になります。この機会に再度、「和食」を一層身近に感じていただけますよう情報等お届け出来ればと存じます。

2022年7月から『「和食」のつぼ』と題しまして、和食文化にまつわる様々なお話をそれぞれの専門の方の視点からわかりやすく執筆いただきました。
ホームページに掲載しておりますので、ご覧ください。

2023年7月からは、継続いたしまして、『「和食」のつぼ』 vol.2を掲載いたします。
1年間、様々なテーマを設け、各テーマを2回~4回連載いたします。
最初のテーマは、「水」 「水 水と自然」 株式会社メイスイ 永井秀樹氏、「料理と水」 三菱ケミカル・クリンスイ様に執筆いただきます。
その後、「旬」 鵜飼治二氏、「伝統野菜」 入江亮子氏、「和の香り」 ハウス食品グループ本社株式会社様、「発酵」 柳原尚之氏、「発酵・酢」 株式会社Mizkan Partners様、そして「道具」 長田勇久氏、最後に「かたち・文様」 海老原誠治氏を予定しております。

「和食っていいね!」と思っていただき、「ほぉ!」と思わず言ってしまうようなお話をお届けできたらと存じます。
普段の生活に、ふと思い出し、参考にされたり実践していただければありがたい限りです。
このコラムをお楽しみいただき、ご家族やお友達との会話で「和食」が話題にのぼり、この先10年20年、さらに次世代に伝えて行くことができましたら幸いに存じます。

一般社団法人和食文化国民会議 事務局

「和食」のつぼ Vol.2

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北斎の「神奈川沖浪裏」の押送船、初鰹を急いで運んでいるようです。はしり・さかり・なごり、と「旬」を分けているのは日本くらいなようです。
「旬」に敏感で大事にしてきたことが窺えます。


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「春苦味、夏は酢の物、秋は辛味、冬は脂肪と合点して食え」とは、「食育」の提唱者「石塚左玄」の言葉。旬のもの、その土地のものを食べることの大切さを教えてくれます。今回からは、「旬」鵜飼様のお話です。

水 
−料理と水②−

さらす・放す・切る・割る、水を使う言葉。
色止め・湯むき・霜降り、水を使う手法。
水でひと手間。料理も一段階上がりそうです。

水 
−料理と水①−

無味無臭な水ですが、色々な水を飲み比べてみると味の違いがあります。
美味しいと感じる水にはどんな秘密があるのでしょう。
水の専門家にお聞きします。

水 
−水と自然②−

食品を輸入するということは、水資源の豊かな日本でも水を輸入しているということになるようです。
遠い国の干ばつや大雨もひとごとではありません。

水 
−水と自然①−

「水の惑星」と呼ばれる地球ですが、人が利用しやすい水の量は、水全体の約0.01%でしかないようです。
今月からは、大切な水のお話です。