12月4日(金)、全国「和食」連絡会議第6回交流会「1204和食セッション」~次代に繋ぐ和食の集い~が、千代田区の富士ソフトアキバプラザで開催されました。「和食セッション」は和食文化の保護・継承に関して、和食会議の会員と全国で同じ志を持って活動されている会員以外の方々が情報を共有し、連携することによって、それぞれの行う和食文化の保護・継承活動を国民運動に発展させていくよう「和食」がユネスコに無形文化遺産として登録された2013年12月4日にちなみ、2015年より毎年12月4日に開催しています。
 第6回となる本年は、新型コロナウイルス感染への対応として、ソーシャルディスタンス確保のため会場定員を例年より少なくし、インターネットによる同時配信を行いました。
 本年の参加者は会場102名、インターネット55名の157名でした。13:30に開会、服部幸應全国「和食」連絡会議議長による開会宣言、来賓の農林水産省食料産業局食文化・市場開拓課和食室長小宮恵理子様、全国町村議会長会会長(佐賀県有田町町議会議長)松尾文則様のご挨拶があり、その後二つの講演、全国「和食」連絡会議特派員報告、ワークセッションが行われ、盛会のうちに17:00に閉会しました。概要は以下の通りです。
 尚、「1204和食セッション」の内容は、以下で公開しております。
 
 パート1.開会宣言、来賓挨拶、服部議長基調講演
       https://youtu.be/aRmwgSLoHyc
 パート2.今村紘實様講演、そが真由美様講演
       https://youtu.be/2NtVJaZjT4g
 パート3.遊佐順和様報告、百田美知様報告(当日機材不調で実施できなかった内容を後日収録)
       https://youtu.be/P6zjb5YyBc8
 パート4.ワークセッション 今村様「呉豆腐・有田の地酒」、そが様「味噌・発酵食品」
       https://youtu.be/TcVB7EkkWj8

概要
パート1.開会宣言、挨拶、基調講演
 上野正人連絡会議幹事の司会により、13:30開会しました。
●開会宣言として服部議長は、新型コロナウイルス感染拡大の状況下での開催にもかかわらず多くの参加をいただいたことを感謝し、ユネスコ登録を記念する本会の意義、および和食文化と深く関わる旧暦、二十四節気、七十二候や雑節に関心をもつことの重要性を述べました。
●来賓代表の小宮食文化室長は、挨拶の中で、11月24日「和食の日」の出前授業、農林水産省として後援してきた和食会議の「だしで味わう和食の日」の取り組み、農林水産省が2019年度より進めている全国の郷土料理のアーカイブ化事業等について述べられました。
●松尾有田町町議会議長からは、有田町の「呉豆腐」のように、全国926の町村が、それぞれの伝統料理を守ることが、町村の地域文化、アイデンティティを尊重し、町村を守ることにつながるとのお話をいただきました。

1.トリミング服部議長DSC08145
2.トリミング小宮氏DSC08124
3.トリミング松尾町会議長DSC08135
4.トリミング服部議長講演DSC08155

パート2.講演
●全国「和食」連絡会議 服部幸應議長より「今、そしてこれから私たちにできること」と題して基調講演が行われ、食育の重要性、和食を取り巻く状況が述べられました。新型コロナウイルス感染症は、深刻な後遺症発症の事例もあり、ワクチンに期待し過ぎず毎日気をつけて生活することが求められている。現在第4次食育推進基本計画策定に参画しているが、食育は持続可能性(Sustainability)、環境保全性(Ecology)、生物多様性(Diversity)を3本柱としており、その中にはSDGsのゴール17個が全て含まれる。明治以降(特に第二次大戦以降)の食の洋風化により、成人病の増加、食料自給率の低下と農業や漁業における生産者数の著しい減少が生じており、和食の良さを見直す必要がある。
●株式会社千十里伊万里ちゃんぽん代表取締役 今村紘實様より「佐賀県有田町の伝統食材『呉豆腐』を世界へ繋ぐ」と題して、同氏が東京で佐賀の郷土食材『呉豆腐』を発信するに至る経緯、活動、今後の展開が述べられました。『呉豆腐』の魅力と合わせて、同氏の思いに共感した佐賀県の人達が力を合わせてプロジェクトを進めている様子が紹介されました。
●手作り味噌*和の家庭料理教室「和ごころ食卓」代表 そが真由美様より「次世代につなげる家庭での発酵ライフ」と題して、味噌やその他の発酵食品について、また味噌を手作りする楽しさが述べられました。

5.トリミング今村氏講演DSC08225
6.トリミングそが氏講演DSC08226

 パート3.報告
●全国「和食」連絡会議の地域特派員(北海道)である札幌国際大学短期大学部教授、内閣府地域活性化伝道師 遊佐順和様より活動報告がなされました。本年11月同氏が企画した「石狩食財から和食を考える講演会」や関連企画では「菊乃井」店主 村田吉弘和食会議副会長を講師としてシンポジウム、料理教室を行いました。
●同じく地域特派員(高知)薬膳インストラクター・豆腐マイスター 百田美知様のオンラインでの報告は機材の不調で実施できませんでした。後日、報告のビデオをいただきました。同氏の高知県における諸活動、猪子餅、酢みかん(柚子等の柑橘類)等の紹介です。
  

7.トリミング遊佐氏DSC08245
8.トリミング百田氏4197

パート4.ワークセッション
本年は講演とセットになった2つのワークセッションを行いました。
●有田伝統食財『呉豆腐』のワークセッションは今村紘實様に協力し、プロジェクトを進めている岩永幸徳様の司会により、『呉豆腐』の試食、有田の地酒「松浦一」(松浦一酒造)、「焱杜」(宗政酒造)の試飲をしながら、関係の方々の話を聞き、質疑応答がありました。松尾佳昭有田町町長、松浦一酒造田尻美加様、IWCアンバサダー平出淑恵連絡会議幹事より、有田町、有田焼、有田の地酒等についてお話がありました。また今村様より『呉豆腐』を使った料理の作り方の説明がありました。
●「手作り味噌、発酵食品」のワークセッションでは、そが真由美様が、原料、熟成期間の異なる6種類の味噌の食べ比べを交えて、手作り味噌の作り方、家庭での発酵食品について詳しい説明を行い、質疑応答がなされました。
  二つのセッションが終了後、ワークセッション会場にて、山本真砂美連絡会議副議長より閉会の挨拶があり再会を約して17:00に終了しました。

9.トリミング松尾町長WSDSC08286
10.トリミング今村氏岩永氏WSDSC08291
11.トリミングそが氏WSDSC08307
12.トリミング山本副議長DSC08337

以上