放置すれば失われてしまうかもしれない和食文化、その保護・継承は和食会議のミッションです。
 和食会議では、ホームページに2021年7月より1年間、「くらしの歳時記」コーナーを設けました。五節供や二十四節気などのタイミングに合わせて和食会議の役員である、後藤加寿子副会長、江原絢子顧問、大久保洋子顧問に執筆いただきました。懐かしい、ためになる、それぞれの原風景と重なるような素敵なお話がたくさん詰まっていました。
ホームページに掲載しておりますので、ご覧ください。

 2022年7月からは、それに継ぐ企画といたしまして、『「和食」のつぼ』と題しまして、和食文化にまつわる様々なお話をそれぞれの専門の方の視点からわかりやすく執筆いただきます。
 1年間に6つのテーマを設け、各テーマを4回(ひと月に2回)連載いたします。
第1回は、「しきたり」 食文化研究家 清絢氏に執筆いただきます。
第2回からは、「礼儀・作法」 料理研究家 後藤加寿子副会長、「盛り付け」 山ばな平八茶屋 21代目 園部晋吾氏、「食卓の彩り」 食卓文化研究家 長尾典子氏と続きます。その後、「箸」 近茶流宗家 柳原尚之氏、「器(漆器)」 日本漆器協同組合連合会 事務局長 春原政則氏・「器(陶磁器)」 萬古陶磁器工業協同組合 理事長 藤井健司氏を予定しております。

 「和食っていいね!」と思っていただき、「ほぉ!」と思わず言ってしまうようなお話をお届けできたらと存じます。
普段の生活に、ふと思い出し、参考にされたり実践していただければありがたい限りです。
 このコラムをお楽しみいただき、ご家族やお友達との会話で「和食」が話題にのぼり、次世代に伝えて行くことができましたら幸いに存じます。

一般社団法人和食文化国民会議 事務局

「和食」のつぼ

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器 陶磁器
−急須の今昔−

全国にある陶磁器の産地。
旅したところの記念に豆皿ひとつ。
使う度に思い出し、会話も気持ちも弾みます。(お)

器 陶磁器
−茶碗と湯呑−

映画「土を喰らう十二ヵ月」での大皿に無造作に盛った筍の美味しそうだったこと。
器もご馳走です。今月は、陶磁器のお話です。(お)

器 漆器
−価格の違いについて−

1回に180gほどしか取れない漆。「漆掻き」の伝統技術は、無形文化遺産登録されています。
和食には漆器。毎日使い、丁寧な暮らしを続けて行きたいものです。(お)

器 漆器
−英語表記について−

溜の漆塗椀を購入しました。日常の食事が、ランクアップしたような贅沢な気持ちになります。経年変化も楽しみです。
今月は、漆器についてのお話です。(お)


−箸の色々②−

食事で箸のみを使うのは、日本だけ。
箸の使い方で、その人がわかるなどと言われます。
美しく正しい箸使いを身に付け、伝えて行くことが大切です。(お)


−箸の色々①−

国産割り箸の原料は、端材や間伐材等を利用しているということです。
「陸の豊かさを守ろう」を国産割り箸で実現できるひとつの方法と言えるでしょうか。(お)


−箸の持ち方−

箸をきれいに持つことで、周りの方と心地よく食事が出来そうです。
良いことづくめな箸の正しい持ち方。学ばない手はありません。(お)


−箸の美意識−

「箸に始まり箸に終わる」
毎日使う箸、正しく美しく使いたいものです。
箸を取り、柳原氏に教えていただきます。(お)

食卓の彩り
−食卓の装飾品−

食卓には、母が庭や畑で摘んだ花が置かれていました。
ちょっとした工夫で、彩を添えることが出来そうです。
これからも美味しく楽しく一緒に食卓を囲みます。(お)

食卓の彩り
−魅力的な伝統柄−

器を扱っている友人がいます。
一枚ずつ好きな器を集め、料理を盛り付けています。
料理の格上げに器に一役買ってもらいます。(お)

食卓の彩り
−リネンの魅力−

今回は、リネンのお話。
大きなテーブルはすぐに変えられませんが、クロスなら気軽に挑戦出来そうです。
楽しみ方が増えます。(お)

食卓の彩り
−折敷(おしき)−

木の葉が由来という折敷、平安時代から親しまれていたようです。
心が弾んだり和んだり、食卓まわりに彩を添えるヒントを長尾氏からお聞きします。(お)