ごあいさつ

 2020年度は新型コロナウイルスに翻弄された一年でしたが、2021年度も引き続きコロナ禍の環境にあることを前提に事業活動を進めていかなければなりません。

 そのような状況の下、従来の実施方法などを根本から見直し、時代の求めに対応してより効果的な方法を探り、和食文化の保護・継承に向けた歩みを確実に進めてまいる所存です。昨年度コロナ禍にあっても参加校を3割増やし12,500校とした「だしで味わう和食の日」の企画は、最終目標である20,000校達成に再チャレンジします。

 「五節供に和食を」の推進事業は、五節供に因んだ和食の家庭の食卓への定着をめざし、家族で過ごす時間の増加に着目して、子どもと親をターゲットとした「給だよりキャンペーン」、「我が家の和食写真投稿キャンペーン」を継続し、強力に推進します。「和食と健康」をはじめとするシンポジウムや講演会は、リアル、オンラインを柔軟に選択または併用し、全国のより多くの皆さんに情報発信します。

 また、団体ホームページを刷新し、広報活動を強化してまいります。その他、2023年(ユネスコ登録10周年)、2025年(団体設立10周年、大阪・関西万博)に向けてSDGs、ESGの考え方に基づいて和食会議の今後の事業領域・方向性を議論する委員会を立ち上げ、年末までに提言をまとめ、2022年度以降の事業計画に反映させてまいります。会員の皆様の一層のお力添えを切にお願い申しあげます。

 本部会は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の保護・継承活動が広がっていくように調査・研究の役割を通して、貢献していきたいと思っております。

 「正月行事のアンケート調査」2回目を2020年1月に実施しました。昨年度その結果をまとめ、分析し、中間報告を行いました。

 また、正月に加えて五節供の調査について、家庭料理の食材その他の購入環境の実態に影響する要因を調査すべく、流通などの情報誌調査を継続してまいります。出版関係では、和食文化ブックレットの活用方法に重点をおき検討していきます。

 講演・研修では、2018年から「和食と健康」をテーマに開始したシンポジウムを継続してまいります。和食の良さを科学的な有意性をも加えて、発信していきたいと考えております。また、視察・研修ツアーの開催、小規模研究会も企画中です。部員の皆様の積極的なご参加と活発なご提案、ご意見をお願い申し上げます。

 本部会は、食育活動、「和食」に関する効果的なPR活動、講演会など、「和食」の普及・啓発活動を担っています。

 当法人の中心的な活動となる次世代の子どもたちが和食文化を知るきっかけとする「だしで味わう和食の日」の企画は年々規模を拡大し、昨年度は全国で12,498校、286万人の子どもたちが「和食」に触れる機会となりました。この企画を通じて地産地消、郷土料理による地域活性化を推進してまいります。 

 令和3年度は20,000校の参加を目標とします。

 この企画の一環として会員の講師が行う出前授業は、和食文化・だし・味噌・日本茶・SDGsなど幅広い講座内容で実施いたします。更に小中学校の先生方、大学生などを対象とした上級講座の開設に取り組んでいきます。

 また、和食会議ホームページへ過去の講演を視聴できる「和食の講演アーカイブ」や、様々な視点から「和食」を知る「プチ和食講座」を開設し、一般の方が「和食」を知る機会といたします。今年度も会員の皆様と「和食」の大切さの発信を進めていく所存です。よろしくお願い申し上げます。

 技・知恵部会は和食文化の保護・継承の中でも特に、実践による技術の伝承及び地域との交流による郷土食の発掘・発信を担当しております。

 昨年は、好評をいただいた「視察・研修ツアー」をコロナ禍の影響で実施することができませんでした。今年度は、長野県で実施しようと検討しています。郷土食材の伝承現場、伝統技術、それに従事する皆さんとの交流など、「知る」・「体験する」視察・研修を実施します。

 次に、講演会の開催です。技・知恵を活かし、実演も交えた講演や、「地域」にフォーカスして、特徴的な食材、伝統技術、伝統工芸を、掘り起こしていくなどの内容を検討しています。更に、「五節供に和食を」推進委員会とも連携して、五節供の創作料理の開発や、地域の特色ある五節供料理の発掘など、料理に関して主導していきます。

 最後に、「和食の日」には、料理人による出前授業を、全国幅広く行いたいと思います。多くの会員の皆様のご協力をお願いする次第です。

 全国「和食」連絡会議は、全国各地で「和食」の保護・継承に取り組んでおられる方々との交流、連携を目的に、本年度も様々な活動を行って参ります。

 COVID-19感染拡大が収束しない環境下、皆様が集っての交流が思うようにできない状況ですが、オンラインでの開催や、映像の配信等新しい試みを加えて活動を行ってまいります。第7回を迎える「1204和食セッション」を中心に、全国的なネットワークづくりを進めます。

 「五節供」等の和食に関わる伝統行事に着目するとともに、SDGs等、世界が一体となって取り組まねばならないテーマに向き合って、発信して参ります。会員の皆様には、是非「1204和食セッション」への参加、Facebook全国「和食」連絡会グループへの投稿等を通じて、交流の輪に加わっていただきたいと思います。