昔は三世代同居が当たり前でした。大家族の中で親から子へ、子から孫へと料理や習慣、しきたりなどが受け継がれていったのです。今では大家族は影を潜め多くが核家族となっています。時代を元に戻すことはできませんが、伝えていきたいこと、継承していって欲しいことは今も変わりません。放置すれば失われてしまうかもしれない和食文化、その保護・継承は和食会議のミッションです。

コロナ禍の収束が見通せない今、和食会議では団体ホームページを刷新し、情報発信の強化に努めてまいります。その一環としてホームページに『和食会議「くらしの歳時記」』コーナーを設けました。五節供や二十四節気、雑節などのタイミングに合わせて次世代に伝えて行きたいことを中心に情報提供させていただきます。執筆は和食会議の役員である三氏、料理研究家の後藤加寿子副会長、東京家政学院大学名誉教授の江原絢子顧問、元実践女子大学教授の大久保洋子顧問が年間39回を交代で担当します。それぞれ専門分野のオーソリティーですが、硬いお話ばかりではありません。どうぞご期待ください。

このコラムを気楽にお楽しみいただくと同時に皆様の季節の話題のきっかけにして家族やお友達とお話を膨らませてください。これがひいては和食文化の保護・継承に繋がることと信じております。

和食会議 事務局

くらしの歳時記

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10月23日 霜降 そうこう

暖かい鍋物がほしくなる頃。
大粒の茹で落花生、さつまいもや栗、秋はほっこりする実りがたくさん。
季節に合った器で旬の味をいただくのも贅沢です。(お)

10月8日 寒露 かんろ

柿の出回る季節、家の庭にも柿の木がありました。
竿を二又に割り、枝を挟んで収穫したものです。
「木守」の実ひとつ残して、来年の豊作を願います。(お)

9月23日 秋分 しゅうぶん

「夜船」「北窓」をご存じですか。
春の「ぼたもち」、秋の「おはぎ」の夏・冬の呼び方です。
由来を調べてみると四季を大切にする日本人の洒落を感じます。(お)

9月10日 二百二十日 にひゃくはつか

近頃、畑仕事を手伝う機会がありました。大雨、日照不足等ありながらも嬉しい収穫でした。
自然の脅威にも逞しく育つ野菜たちに感謝。
先人の想いを感じます。(お)

9月9日 重陽の節供 ちょうようのせっく

重陽の節供には、菊。飾ったり菊酒にしたり、邪気を祓い長寿を願う大人の節供といえそうです。
廃れてしまいそうな雅をこんな時だからこそ、取り入れてみたらいかがでしょう。(お)

9月7日 白露 はくろ

中国の「五行説」では、白は秋の色。
日本では「露」は美しく「露花」「露珠」「玉露」などと表現されます。
過ごしやすくなり、食欲も湧いてきます。
この頃の旬のすだちが欠かせないお魚のお話です。(お)

8月31日 二百十日 にひゃくとおか

自然災害が絶えない昨今です。
古からの稲作の経験から出来た「二百十日」。
この頃、神さまを鎮めるお祭りが全国で行われます。
自然との関りを考えながら、豊かな秋の実りがありますよう願います。(お)

8月23日 処暑 しょしょ

こどもの頃、地域では今頃に「子育て地蔵祭」がありました。
蝉の大合唱の中、出掛けたものです。
それも過ぎると夏休みも終わり。
虫の声が聞こえる頃、美味しくなる魚とは?
秋の味覚が楽しみです。(お)

8月7日 立秋 りっしゅう

残暑お見舞い申し上げます。
厳しい暑さの最中ですが、秋の気配をふと感じられたりするでしょうか。
後藤副会長のお話の日本の水の良さや季節の少しの変化をおうち時間の中でも気付ける感覚を磨いて行きたいですね。(お)

7月22日 大暑 たいしょ

蝉の声が聞こえるようになりましたね。
昔は「熱中症」なんて言葉もありませんでした。
今日の「ゲリラ豪雨」と違い、夕方になると夕立が辺りを涼しくしてくれたものです。
大久保顧問と同郷の私、お話に思い出が蘇ります。
皆さんもぜひ思いを巡らせてみてください。(お)

7月19日 土用 どよう

後藤副会長の前回のお話し、半夏生の「蛸のやわらか煮」ですが、事務局のT島氏が早速試したところ、今までにないやわらかさだったそうです。
皆さんもぜひお試しを。
今回の土用も新たな味の発見に繋がるかもしれません。(お)

7月7日 七夕の節供 しちせきのせっく

「笹の葉さらさら~」とこどもの頃に歌いました。
近頃は、笹や竹林の整備もままならず、問題になっているようです。
いつまでも素敵な日本が続くことを祈ります。
大久保顧問の思い出の麺をいただきながら。(お)

7月7日 小暑 しょうしょ

暑中お見舞い申し上げます。と言いましてもまだまだ梅雨真っただ中。
豪雨や急な暑さと過ごしづらい時期でもあります。
江原顧問の故郷の味を想いつつ、この時期を乗り切りたいものです。(お)

7月2日 半夏生 はんげしょう

今年も半年が過ぎ、今日から文月。「半夏生」とはいったいどんな日なのでしょう?
「半夏生」という植物もあります。
記念すべき第1回は、後藤加寿子副会長。楽しい思い出が聞けそうです。(お)