昔は三世代同居が当たり前でした。大家族の中で親から子へ、子から孫へと料理や習慣、しきたりなどが受け継がれていったのです。今では大家族は影を潜め多くが核家族となっています。時代を元に戻すことはできませんが、伝えていきたいこと、継承していって欲しいことは今も変わりません。放置すれば失われてしまうかもしれない和食文化、その保護・継承は和食会議のミッションです。

コロナ禍の収束が見通せない今、和食会議では団体ホームページを刷新し、情報発信の強化に努めてまいります。その一環としてホームページに『和食会議「くらしの歳時記」』コーナーを設けました。五節供や二十四節気、雑節などのタイミングに合わせて次世代に伝えて行きたいことを中心に情報提供させていただきます。執筆は和食会議の役員である三氏、料理研究家の後藤加寿子副会長、東京家政学院大学名誉教授の江原絢子顧問、元実践女子大学教授の大久保洋子顧問が年間39回を交代で担当します。それぞれ専門分野のオーソリティーですが、硬いお話ばかりではありません。どうぞご期待ください。

このコラムを気楽にお楽しみいただくと同時に皆様の季節の話題のきっかけにして家族やお友達とお話を膨らませてください。これがひいては和食文化の保護・継承に繋がることと信じております。

和食会議 事務局

くらしの歳時記

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1月20日 大寒 だいかん

厳冬の頃、「大寒卵」を食べると一年間、健康・金運に恵まれるとのこと。
栄養豊富な玉子料理で暖まりそうです。
「寒仕込み」酒がいただける春が待ち遠しいです。(お)

1月7日 人日 じんじつ

子どもの頃、田畑の畦道には野草がたくさんありました。
近所で七草を探してみるのも楽しいかもしれません。
若菜は、若返りの植物とも。力をいただきます。(お)

1月5日 小寒 しょうかん

「寒の入り」です。寒中水泳、寒稽古、精神が鍛えられそうですが、観ている方は、炬燵で丸くなっています。
凍える頃のホッとする美味しいお話です。(お)

1月1日 正月 しょうがつ

正月行事は、ほとんどが歳徳神(歳神様)をお迎えするための準備です。
近頃、稲わらが手に入り、注連縄作りに挑戦することに!難しそうですが、気持ちを込めて作ってみたいと思います。(お)

12月22日 冬至 とうじ

冬至の頃、こぐま座流星群がピークだそう。長い夜、空を眺めれば運良く見られるかもしれません。
冷えた体は、柚子湯につかり温まりましょう。
今回は、様々な柚子のお話です。(お)

12月7日 大雪 たいせつ

「山眠る」「月冴ゆる」「不香の花」…冬を表す言葉です。
四季の感覚が薄れそうな今日日、寒さの中に美しさを感じるられることも素敵です。(お)

11月22日 小雪 しょうせつ

いよいよ本格的に寒くなる頃、空気も乾燥してきます。風邪などの予防のためにもビタミンを摂りたいものです。
江原顧問のおすすめレシピで〝いただきます″(お)

11月7日 立冬 りっとう

寒さが増して来る頃。
咲き始めた水仙を飾ったり、新そばを手繰りながら、旬の香りを楽しみ、本格的な冬への準備をいたしましょうか。(お)

10月23日 霜降 そうこう

暖かい鍋物がほしくなる頃。
大粒の茹で落花生、さつまいもや栗、秋はほっこりする実りがたくさん。
季節に合った器で旬の味をいただくのも贅沢です。(お)

10月8日 寒露 かんろ

柿の出回る季節、家の庭にも柿の木がありました。
竿を二又に割り、枝を挟んで収穫したものです。
「木守」の実ひとつ残して、来年の豊作を願います。(お)

9月23日 秋分 しゅうぶん

「夜船」「北窓」をご存じですか。
春の「ぼたもち」、秋の「おはぎ」の夏・冬の呼び方です。
由来を調べてみると四季を大切にする日本人の洒落を感じます。(お)

9月10日 二百二十日 にひゃくはつか

近頃、畑仕事を手伝う機会がありました。大雨、日照不足等ありながらも嬉しい収穫でした。
自然の脅威にも逞しく育つ野菜たちに感謝。
先人の想いを感じます。(お)