2026年7月22日(水)「香川県丸亀市小学校教育研究会学校給食部会」の教員31名を対象に出前授業を行いました。講師は、高知県在住の個人会員・百田美知氏です。「和食とだし」をテーマに座学と調理実習を実施し、学校給食を支える先生方へ、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」について、また第5次食育推進基本計画で地域の旬の食材や地場産品を取り入れることの重要性が盛り込まれていることなどを伝えました。
実習では硬水と軟水の「利き水」、それらの水で引いた昆布出汁の「利きだし」を行い、水による違いを体験していただきました。日本の風土に根差した軟水は、出汁の文化をはじめとする和食を支えてきた基盤であることを体験して頂きました。さらに「昆布とカツオの相乗効果だし」や「大豆だし」を抽出。ひいた出汁に塩を加えることで、うま味が引き立つ効果も、試飲によって体感していただきました。フードロスを意識して、ひいただしで季節野菜の煮浸しや、だし殻で佃煮も作りました。
この「水」と「塩」の重要性は、2026年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された大豊町の発酵茶「碁石茶(ごいしちゃ)」とも深く結びついています。大豊町で生産された碁石茶は、かつて香川県の塩飽(しわく)諸島へ運ばれ、塩分を含む井戸水で「茶粥」として食されていました。こうした歴史から、丸亀市を含む塩飽諸島の食文化のつながりを解説。地域の学習教材としても活用し、碁石茶の食文化の伝承に役立てていただきたい旨を紹介しました。
参加した先生方からは、「改めてだしや和食について学べてよかった」「飲み比べることで味の変化が感じられてよく分かった」「夏休みに少し手間をかけてだしをとってみたい」との嬉しい感想をいただきました。
今後の給食現場で、旬や地場産物、郷土料理を取り入れるヒントになれば幸いです。





