令和2年2月6日(木)皇居外苑 楠公レストハウスにおきまして、第2回普及・啓発部会が開催されました。(110名参加)
冒頭、後藤部会長より開会の挨拶がなされ、その後、農林水産省 小宮恵理子和食室長より来賓の挨拶を頂きました。
今年度の部会講演会では、和食の中心となる(主食の)「米」にフォーカスし、講演を実施しています。今回の部会では、2つの講演及び試食体験を実施致しました。
第1部の講演では、WWFジャパン 並木崇氏による「お米と環境問題の関わり〜WWFジャパンの取り組み〜」の講演が開催されました。
米づくり(稲作)と環境問題の関連性についてお話しされ、和食文化において重要な食材である「米」がその生産過程において、様々な自然環境の形成に大きく寄与していることを学びました。
第2部の講演では、株式会社スズノブ代表取締役 西島豊造氏による「お米は主食から嗜好品へ」の講演が開催されました。
消費地の現状、健康面、経済性、そして品種についてのお話がありました。更に将来的にすべての産地の格差をなくし、産地イメージで消費者が自分の好みで米を選ぶこと、お米は主食ではなく嗜好品という新しい時代を作っていきたいとのお話がありました。
その後、4つのお米(あきたこまち・青天の霹靂・いちほまれ・雪若丸)を炊いたものを試食し、それぞれの米の特徴について解説を頂き、米の美味しさがわかると「そのごはんに合う料理や、朝夕の食べ方が変わるなどの興味深い内容となりました。
部会では、普及・啓発部会の活動について、鈴木常務理事より報告がありました。
今年度は、4つの事業を計画し、その事業計画の中でも次世代の子どもたちを対象とした「だしで味わう和食の日」については、5年連続で規模を拡大し、過去最大の参加校数である9,498校・228万人の子どもたちが和食に触れる機会となったことが報告されました。
また、「だしで味わう和食の日」の一環として実施される「出前授業」おいては、年間93回の授業が実施され、昨年の倍の件数となったこと、受講対象が子どもたちだけでなく、学校関係者(学校栄養士等)、留学生、地域住民向け市民講座等、対象が広がってきたことの報告がありました。
その後、「五節供推進委員会」のリーダーである田島専務理事より、和食の喫機会拡大に向けた取り組みの報告がありました。①我が家の和食写真投稿キャンペーン(350名の投稿があり、サイトへ12,000の訪問がみられた)②HPの特設サイト拡充(講演のアーカイブ、レシピ集を掲載)③食育だより情報提供キャンペーン(和食会議が提供するテキスト・ロゴマーク・イラスト集等を活用し学校の給食便りに活用して頂く)
部会終了後には、楠公レストハウスによる料理を頂きながら懇親会(74名参加)を行い、盛況のうちに終了いたしました。
今回の部会に際し、ご協力・ご協賛いただきました会員様には心より御礼申し上げます。