株式会社奥井海生堂 代表取締役で技・知恵部会副部会長 奥井隆様が、昨年に引き続き、6月6・7日に、アメリカ最大規模の料理学校、C.I.A(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)のニューヨーク本校とマンハッタンにある有名レストラン、ブーレイ・アット・ホームとブーレイ・テストキッチンの計3回、「昆布」をテーマにした講演をされました。ブーレイ氏は、日本の軟らかい水にも興味をお持ちで、和食会議の会員でもある三菱ケミカル・クリンスイ株式会社と共催で行いました。また、ブーレイ氏が親しくされている和食文化国民会議副会長、「菊乃井」社長 村田吉弘氏から英語版日本料理大全(全8巻刊行予定)をことづかり、ブーレイ氏は日本料理の技術や伝統、文化を学ぶお手本になると大変お喜びになったとのことです。
以下ご報告を頂きました。

 今年4月、アメリカの人気シェフ、ディビッド・ブーレイ氏が奥井海生堂の昆布蔵の視察にみえ、それがきっかけとなり講演会開催の運びとなりました。
 C.I.Aでは、学生80名で昆布と水の講義を行いました。ブーレイシェフのレストランでは、食に関心の深いニューヨーカー、マクロビオティック教師、メディア、料理研究家など昼夜100名が参加しました。
ニューヨーカーにとって昆布は初めてという方ばかりでしたが、昆布文化の話には熱心に耳を傾けて頂きました。6種類の昆布の試飲には大変興味を持ち、「蔵囲利尻昆布」と新昆布の味覚の違い、羅臼・山だし・日高昆布といった種類別の味の違い、ニューヨークの水道水と浄水でとった昆布だしの違いも紹介しました。ワイングラスでの本格的な試飲で、香りと味の違いが鮮明に感じとれる試飲会は大成功でした。
 その後、ブーレイ氏の料理が出されました。粉末昆布を練りこんだそば、おぼろ昆布を巻いたサーモン、ゆずの香りのする野菜のおひたしなど和食の風味がたっぷりと楽しめる料理ばかりで、参加者は驚きをもって楽しまれていました。
 
 今回は、アメリカのトップレストランの視察も行いました。ミシュランの三星や二星、一星のレストランを廻り、和食に関心の高いレストランへの昆布の紹介も行いました。三星レストランの一つでは、昆布と軟らかい水のイベントを開催して欲しいと要請をいただき、関心の高さに驚きました。

 和食ブームが押し寄せるアメリカの中心地での食のプロモーションには、限りない可能性があります。アメリカの和食ブームに、いよいよ本格的な懐石料理を楽しむレストランも出てきています。昆布をはじめ和食の素材に興味を示すシェフも多く、これからが本当の日本食ブーム到来を予感する旅になりました。

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