9月28日(水)福島県田村市の西向小学校において、和食会議事務局長の田島専務理事による出前授業が行われました。
出前授業の中にはプロの料理人や研究者に講師をお願いして実施するもの、このホームページにもバナーと共に掲載している「食育イベント出前授業」という会員とのコラボレーションによる出前授業、そして今回のように事務局のメンバーが講師を務めるものと3つの形式があり、テーマや依頼元のニーズに合わせた対応を行っています。

 さて、田村市は福島県のいわゆる中通り、阿武隈高地の中央に位置するなだらかな山々と美しい自然に囲まれた高原都市です。その中心部から東に車で15分程、桜の木に囲まれた丘の上に西向小学校はあります。
 今回の出前授業のねらいは、ユネスコの無形文化遺産に登録された和食文化の全容を学び、和食の要である「だし」の材料やその役割、「うま味」の大切さを体験を通して理解すること、テーマは第一部:「和食って何だろう」、第二部:「だしの体験教室」とし、5学年を対象として、場所は理科家庭科室、時間は90分、3・4校時通しで行いました。

 第一部は、パワーポイントの画像や資料を見ながら料理・食事としての和食を整理した後、ユネスコに登録された和食文化とその特徴、そして日本人の伝統的な食文化を支えているものについて広く学びました。後半の第二部は、児童一人ひとりがにぼしを解体して、はらわたの苦味と身の部分の「うま味」を味わい、また、いろいろなだし材料(利尻・羅臼・日高・真昆布、かつお枯れ節・荒節・削り節、にぼし、干し椎茸、帆立貝柱、干し海老)の実物を手に取って、見て、触り、においを嗅ぎ、一部は食べて、だしの材料とはどういうものか、どんな味やにおいがしてどんな「うま味」があるのかなどを五感に訴えて体験しました。
その後、昆布とかつお節の一番だし、さらにみそ汁の比較試飲によって「うま味」と「だし」の役割と大切さを再確認して授業を終了しました。
 ある子どもさんが「みそをお湯で溶いただけのものはしょっぱいけど、だしで溶いたみそ汁は甘い」と表現していたのがとても印象的でした。

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