2018年7月30日(月)13時30分より、秋葉原の富士ソフトアキバプラザにて、平成30年度第1回調査・研究部会と併せて第1回講演会を開催致しました。
部会には、43名 講演会には93名の方々にご参加頂きました。
1.日時 平成30年7月30日(月)
2.場所 秋葉原富士ソフトアキバプラザ5階レセプションルーム
3.内容
13:30~14:00 第一回調査・研究部会
・平成30年度 役員の紹介
・平成29年度活動報告と平成30年度事業計画
・質疑
・来賓挨拶 農林水産省食料産業局食文化・市場開拓課和食室 室長 五十嵐麻衣子様
14:15~15:45 第一回講演会
・演題 「和食の保護・継承に関する正月行事及び食の実態調査」
講師 宇都宮 由佳氏(日本家政学会 食文化研究会)
・演題 「五節供の食べものの地域性(七夕の節供、重陽の節供)」
講師 清 絢氏(調査・研究部会幹事)
15:45~16:00 試食 重陽の節供に因んだ創作料理「菊花押し寿司」
調査・研究部会は、大久保新調査・研究部会長からのご挨拶で始まりました。
まず、平成30年度の役員の紹介がありました。その中で、露久保美夏氏が新たな幹事として就任したことが報告されました。
次に、平成29年度の事業の実績報告と平成30年度事業計画の報告がなされました。平成30年度は、5つの事業を計画的に実行していくことを報告致しました。
主な取り組みとしては、新たに和食文化国民会議として取り組む「五節供」プロジェクト」への調査・研究部会としての取組み推進。
昨年度新たにテーマとした科学的アプローチによる「和食と健康」シンポジウムの開催、技・知恵部会との初めての共催(6月に実施済み)福井県視察研修ツアーの開催、書籍関連では、長年、調査・研究部会で精力的に取り組んで参りました「和食手帖」とブックレット第一期の最終巻である10巻の刊行を予定しているとの報告を致しました。
質疑の後、農林水産省食料産業局食文化・市場開拓課和食室の五十嵐麻衣子様よりご挨拶を頂き終了致しました。
次に、第一回講演会は、お二人の講師をお招きし二つのテーマで講演を行いました。
日本家政学会食文化研究会の宇都宮由佳氏より「和食の保護・継承に関する正月の行事及び食の実態調査」のテーマで講演を頂きました。この調査は、平成29年の正月について広く会員や学校関係者、ホームページ閲覧者などに呼びかけを致しアンケート調査を実施したもので、2,000件を超える回答があり、そのデータの分析作業を纏めたものです。
12月4日の「和食セッション」では、その時点での分析結果を報告しておりましたが、今回は、分析が終了した最終のものをご報告頂きました。世代別、世帯別(子有・無)地域別に比較分析を実施していること、正月の「食」の調査ではなく、正月の「食文化」についての報告であり、大変興味深いものとなっております。
二つ目の講演は、調査・研究部会幹事の清絢氏より「五節供の食べものの地域性(七夕の節供、重陽の節供を例にして)」のテーマでお話を頂きました。
4月に行われた五節供キックオフ講演会では、端午の節句を例にして地域ごとの食べものの良き違いを報告して頂きましたが、その続きとして、今回は七夕の節供と重陽の節供を例にして報告を頂きました。
五節供の食材でも南北に長い日本では、地域ごとに、良き違いとして食べ物の地域性があることが、大変印象的でした。
是非、「人日の節供(七草の節供)」「上巳の節供(桃の節供)」についても、同様に、お聞きしたいと思うものでした。
最後に、技・知恵部会幹事の長田勇久氏の創作料理 愛知の食材・調味料を用いた「菊花の押し寿司」を参加した皆さんに味わって頂きました。素晴らしい味わいでした。
調査・研究部会としては、この部会、講演会をスタートとして、今後も継続して部会活動を積極的に推進して参ります。