新潟市立木山小学校と新潟市立升潟小学校で「料理人の出前授業」を実施しました。講師は、新潟調理師専門学校の鍵冨茂氏です。
以下、鍵冨氏からの報告書です。
2023年11月13日(月) 木山小学校5・6年生 1クラス 22名
2023年11月16日(木) 升潟小学校5・6年生 1クラス 23名
授業内容
・前半(約20分)パワーポイント(和食会議の物を使用)を使って和食の説明及び出汁の引き方の説明(小学生にはレジュメを事前配布)
・後半(約20分)
昆布出汁と一番出汁の試飲
小松菜の浸し試食2種(①水・味醂・薄口醬油・塩に浸した物 ②出汁・味醂・薄口醬油・塩に浸した物)
出汁巻き卵と卵焼きの試食
授業風景
・パワーポイントを使っての授業ではカレー・ラーメン・オムライスが和食と話すと驚いていた。又、食事の前後に「いただきます・ごちそうさまでした」の意味は知っていたが、日本独自の文化と話すとここでも驚きの声が上がった
・出汁の授業で鰹節の香りをかいだ児童が「御飯に鰹節をのせて醤油をかけて食べたい」と言っていた。
・一番出汁を引いた後に出汁の香りをかいでもらったら、ほぼ全員の児童が「いい香り」と言っていた
・昆布出汁の試飲では「昆布臭い」などの声があがったが、その後引き立ての吸出汁を試飲すると全員が美味しいと声を上げ、盛り上がった。中でも6年生の児童が昆布出汁を飲んだ後に「一番出汁を飲んだら、より一層「うま味」を感じることができた」と発言があった
・小松菜の試食は9割の生徒が出汁を使った浸しが美味しいと声を上げた 6年生の児童が「小松菜は出汁と調味料に浸したほうが円やかな味に感じたと」の発言があった
・出汁巻き卵と甘い卵焼きの試食は3対7で甘い卵焼きのほうが美味しいと好みが別れた
感想
・45分の授業ではあるが充分に和食について伝えることができ、和食についての興味と認知度が上がったと感じた
・試飲、試食があることによって出汁の認識がかなり上がったと思う
・木山、升潟小学校の両校長先生から「子供たちが今日の授業をとても楽しみにしていた」、「次年度もお願いしたいと」の話があった
・授業の最後に6年生の児童が今後、「和食を大事に引き継いでいきたいと」いう言葉が嬉しかった
※今回の升潟小学校の出前授業では担当の先生が最後に試飲・試食について児童にそれぞれの感想を発言していただいたので、今まで以上に色々な声を聞くことができました。