2023年7月28日、白鷗大学教育学部発達科学科児童教育専攻幼児教育・保育コース3年生2クラスにおいて、「幼児に伝える食卓のA to Z」~心と体を育む大切な場所から~をテーマに、和食会議会員 食空間コーディネーター資格認定講師・食卓文化研究家 長尾典子様が講師となり出前授業を行いました。
社会に出て、幼児教育・保育に携わる職を志望している学生が多く実践的な内容として、「食卓」をどのような場所・機会として考えるのかという問いからはじまり、ユネスコ無形文化遺産登録された「和食」の特徴、次に「和食」の基本型である「一汁三菜」の歴史、配膳、食べ方、食べる順番、適切な箸の長さと、器と箸の扱い方を確認しました。
授業の後半では、「私たちが日々の食で心がけ、子どもたちに伝えるべきこと」として、
①食に親しみ、旬の食材を味わう。
②食に責任を持つ。
③何どのように調理したのを食べているか知る。
④なるべく自分で料理を作る。
⑤五味五色五法で彩り、味・栄養のバランスを考える。
⑥食べ物と作る人に感謝をする。
⑦共食を楽しむ。といった7点の説明があり、多くの学生がメモをとっていました。
講師の長尾様からは、授業の中では一貫して、まず自分で体験してみること、そして子どもには本物を触れさせること。同時に理想を追求しすぎず、こどもたちとのつながりを大切に長い目で取り組むことが伝えられました。楽しく学んでいける環境作りには食卓が重要な場であると説明されていました。
熱心な学生が多く、今後の児童教育・保育の現場での活躍が大いに期待される大変有意義な授業となりました。最後に準備から当日の運営とご協力いただきました石田春代先生に御礼申し上げます。