全国「和食」連絡会議第7回交流会「1204和食セッション」~次代に繋ぐ和食の集い~ 開催報告

 12月4日(土)、全国「和食」連絡会議第7回交流会「1204和食セッション」~次代に繋ぐ和食の集い~が、秋葉原の富士ソフトアキバプラザで開催されました。「和食セッション」は「和食」がユネスコに無形文化遺産として登録された2013年12月4日にちなみ、2015年より毎年12月4日に開催しています。
 第7回となる本年は、昨年同様、新型コロナウイルス感染への対応として、会場の定員を限定して、インターネットによる同時配信を行いました。
 本年の参加者は会場82名、インターネット44名の126名でした。13:30に開会、服部幸應全国「和食」連絡会議議長による開会宣言、来賓の農林水産省 大臣官房新事業・食料産業部 外食・食文化課 食文化室長 永濵 享様のご挨拶があり、その後、服部議長の基調講演と和食と日本酒をテーマに2名の方にご講演いただき、その後、パネルディスカッションが行われ、少し時間をオーバーして16:20に閉会いたしました。
なお、本年は新型コロナウイルス感染防止のため、講演のみの開催となりました。
概要は以下の通りです。
 尚、「1204和食セッション」の内容は、以下で公開しております。
 
パート1.開会宣言、来賓挨拶
 1204和食セッション 1 開会 宣言 来賓挨拶-YouTube
パート2.服部議長 基調講演
 1204和食セッション 2 基調講演(服部議長)- YouTube      
パート3.橋場友一氏講演(泉橋酒造株式会社 代表取締役)
 1204和食セッション 3 講演1 橋場様 – YouTube
パート4.入江亮子氏講演(温石会 主宰)
 1204和食セッション 4 講演2 入江様 – YouTube    
パート5.パネルディスカッション 
 パネリスト 橋場氏、入江氏、志賀元清氏(服部学園服部栄養専門学校ICT顧問)
 ファシリテーター 平出淑恵氏(酒サムライコーディネーター、株式会社コーポ幸代表取締役)
 1204和食セッション 5 パネルディスカッション – YouTube

概要
パート1.開会宣言、来賓挨拶
 上野正人連絡会議幹事の司会により、13:30開会しました。
●開会宣言(服部議長)
新型コロナウイルスの現状の話題から始まり、日本人の食事の欧米化、野菜摂取の必要性、さらに「食」が文化として制定される経緯などわかりやすくお話いただき、最後にこれからも日本人のアイデンティティーを持って胸を張って和食を伝えていきましょうと締めくくられました。
●来賓挨拶の永濵食文化室長は、挨拶の中で、オリンピックの無事終了を報告。そして12月7日、8日に東京栄養サミットの開催を報告されました。本日のテーマの日本酒についてその原料の米の消費拡大を今後期待したい。まずは、本日の「和食セッション」を楽しみにしている旨のお話しをいただきました。

パート2.服部議長基調講演
●全国「和食」連絡会議 服部幸應議長より「『和食』を保護継承いくために」と題して基調講演が行われ、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録の話から始まり、和食を取り巻く状況が述べられました。第4次食育推進基本計画をピクトグラムを使って、わかりやすく説明され、特に共食(オキシトシン)、朝食の大切さ、栄養バランス、和食文化を中心にお話しいただき、最後は和食における器の重要性もお話しいただきました。

パート3.橋場友一氏より講演
●神奈川県の海老名にある泉橋酒造株式会社の代表取締役 橋場友一氏より「酒造りは米作りから~神奈川県での地酒づくり~」と題して講演いただきました。江戸時代からの日本のお米と日本酒の関係から始まり、食糧管理法の話、酒蔵が自ら米作りをする「栽培醸造蔵」について説明いただき、泉橋酒造の酒造りへの思いを熱く語っていただきました。

パート4.入江亮子氏より講演
●連絡会議幹事であり、温石会主宰の入江亮子氏より「和食と日本酒のおいしい関係」と
題して講演いただきました。日本酒の和食の調味料としての役割や和食と日本酒の相性の良い組み合せなどを具体的な例を示しながらわかりやすくお話しいただきました。

パート5.パネルディスカッション
パネリスト 橋場氏、入江氏様、志賀元清氏(服部学園服部栄養専門学校ICT顧問)
ファシリテーター平出淑恵氏(酒サムライコーディネーター、株式会社コーポ幸代表取締役)
●服部学園のICT顧問の志賀氏が時間をかけて撮影した泉橋酒造の動画を投影した後、
ファシリテーターの平出氏の進行で、パネリスト3名が泉橋酒造の米作り、酒造りの魅力についてそれぞれの思いを語っていただきました。

パネルディスカッション終了後、、武田尚樹和食文化国民会議専務理事より閉会の挨拶があり16:20に終了しました。