11月24日「和食の日」東京都港区立白金小学校出特別前授業と和食給食 実施報告

 令和3年11月24日、東京都港区立白金小学校、5年生97名の児童に「和食の日」特別出前授業を実施しました。
 冒頭、吉野達雄校長先生から、「今日は和食の日です。和食の素晴らしさ・良さを勉強し知識を深めて和食文化を繋いでいきましょう」とご挨拶がありました。
 授業の前半は、和食会議・村田吉弘副会長から和食文化の特徴、日本料理の本質として「引き算」「少量多品種低カロリー」「うま味を中心に料理を構成」といった説明をされました。その中で、特に、『「うま味」を上手に使って効果的に料理をするのは、日本だけ。今、世界がカロリー摂取過多になっている中、日本食や味わいの要である「だし」は海外から注目されている。だしの美味しさやカロリーの低さを知っている私たち日本人にとって大きなプラス。』という話に子どもたちは大きな関心を寄せていました。最後の「健康的な食生活を送る為にも、和食をたくさん食べよう」という締めの言葉にも皆、大きく頷いていました。

 次に三信化工株式会社・学校文化担当チーフ海老原誠治氏から「大切にする思いのかたち」をテーマに他文化の尊重、自然の恵みや食べ物への敬いについて話がありました。その敬う気持ちを受け継いでいる私たちは、「いだだきます」という言葉で表現しているという説明に、子どもたちは、日頃は意識せずに挨拶をしていた言葉の意味を深く理解出来た様子でした。
 給食の時間には、農林水産省の安楽岡大臣官房審議官より、「今日は、和食の日。和食給食に携わっている生産農家や漁師の方、そして調理をして下さっている方等に感謝の気持ちを持って素材やだしの味わいを考えて、和食の美味しさをゆっくり味わってください」とご挨拶がありました。

そして全員での「いただきます」の発声とともに和食器を使って給食をいただきました。献立は、ご飯、すまし汁(昆布と鰹節の合せだし)、むろあじのつくね焼き、こんにゃくとさつま芋のピリ辛、浅漬け、牛乳に金平糖とボーロでした。子どもたちは、美味しそうに、楽しそうに喫食をしていました。

 喫食中には、普段では見られない給食室でのだしをとる様子やご飯を大きな釜で炊く様子を特別に撮影した動画を視聴、その後、小池東京都知事からのお手紙が読み上げられ、子どもたちからは驚きと喜びの声が上がり、印象深く、記憶に残る1日となりました。
 最後に全員で「ごちそうさま」をした後に和食器を自分たちできちんと片付けをして、11月24日の「和食の日」特別出前授業は終了いたしました。