港区立麻布小学校 出前授業報告

 11月25日東京都港区立麻布小学校、5年生32名の児童に『ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」とは』をテーマに出前授業を行いました。講師は事務局の武田専務理事と横田が務めました。
 出前授業の前半では、まず、食べ物としての和食とは何かを考え、ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」とは、伝統的な日本人の食文化を意味することや「和食」の4つの特徴を学びました。その中で関心が高かったのが郷土料理でした。東京の郷土料理の質問には「もんじゃ焼」と多くの児童が即答していました。地産地消についても同様に理解がありました。旬の食材や、日本独特の食材についても元気よく、次から次へと手を挙げ答え、とても明るく、楽しい雰囲気で座学の授業はすすめられました。
 後半は、子ども達が楽しみしていた体験学習です。今回は、昆布と鰹節の合わせだしを試飲し、香りや色、そして「うま味」を実感してもらいました。「美味しい」「おかわりが欲しい」と満足した様子が多く伺えました。続けて、味噌を煮干しのだしに溶いた汁と、白湯に溶いたものとの飲み比べをしてもらいました。ほぼ全員が煮干しのだし入り味噌汁の方が「美味しい」感想を述べていました。授業が終わった後にも、だしをとった煮干しや昆布を食べてみたいと調理台に多くの児童が集まり、食していました。
 座学から体験学習までの子どもたちの積極的な姿勢を見ていて、「和食」の魅力は、子ども達にも充分に伝わると改めて実感させていただいた貴重な出前授業でした。