和食月間の取り組み内容について

 和食会議では、五穀豊穣の季節を迎え、日本の食文化にとって大変重要な時期である秋の日に、改めて日本の食文化を見直し、和食文化の保護・継承の大切さについて考える日として、11月24日を「和食の日」として制定し、11月を和食月間と位置づけ様々な取り組みを行っています。

【2020年度の取り組み内容】

1、「だしで味わう和食の日」の取り組み(6年目の企画)
 今年度も11月24日「和食の日」を中心に、小・中学校、保育所等を対象とした次世代の子どもたちが和食に触れる機会である「だしで味わう和食の日」の取り組みが開催されました。
 本企画は、6年目の企画となり年々規模を拡大し、2020年度は、全国12,498カ所(昨年度9,498カ所)、2,868,251人(昨年度2,280,668人)の子どもたちが参加し、和食会議で用意した子供用の和食テキスト、ポスター、「和食の日」のロゴデータやイラスト集などを活用し、子どもたちが和食を知るきっかけとなりました。

2、次世代の子どもたちを対象とした和食文化の「出前授業」
 「だしで味わう和食の日」の一環として、11月の和食月間を中心に、和食文化の「出前授業」を全国で実施しています。
 この出前授業は、和食会議の会員の方に講師となっていただき、それぞれの会員の方の得意分野を活かし次世代の子どもたちに向けて貢献活動を行っています。現在の講座数は、27講座となり、「だし・味噌・かつお節・お茶・魚・塩・漬物・郷土料理・一汁三菜」など、様々な授業が用意されています。
 今年度8月までは、コロナウイルス感染症の影響を受けて、20件ほどの授業が中止となりましたが、8月後半より授業の希望が増加し、現在35回の授業の予定が組まれています。今年度の開催予定数は、50回(昨年度90回)です。

3、第1回普及・啓発部会YouTube講演会「今に生かす和食」 講師:熊倉功夫氏
 普及・啓発部会主催で、会員の皆様に向けて年2回の部会、講演会、懇親会を開催する予定でしたが、コロナウイルス感染症拡大防止の観点から安全を第一に考えリアルな会合は中止し、WEBによる講演会を開催いたしました。
 今年度は、11月24日「和食の日」に、当団体の名誉会長である熊倉功夫氏によるYouTube講演会「今に生かす和食」を会員の皆様に加え広く一般の方に向けて配信いたしました。
 本講演会は、現在もYouTubeよりご視聴いただけます。
 和食会議HPより講演会に入れますので、ぜひ、ご覧いただきたくお願いいたします。
   https://washokujapan.jp/2021
 なお、「和食の日」の前日11月23日(月)に読売新聞朝刊(全国版)で本企画の広告を掲載し、広く一般の方への周知を行っています。(別紙をご覧ください)
   読売新聞_和食連合15段

4、全国「和食」連絡会議 第6回交流会「1204和食セッション」~次代に繋ぐ和食の集い~
 全国「和食」連絡会議は、全国各地で和食・文化の保護・継承活動を実施する同じ志を持つ団体や個人と連携を図っています。
 本交流会は、ユネスコ無形文化遺産に「和食;日本人の伝統的な食文化―正月を例として」の登録が決定した12月4日に毎年開催しています。
 日時:2020年12月4日(金)13:30~17:00
 会場:富士ソフトアキバプラザ5階 (WEB同時配信)
 基調講演:「今そしてこれから私たちにできること」連絡会議議長 服部幸應氏
 講演:「佐賀県有田町の伝統食材『呉豆腐』を世界へ繋ぐ」今村紘實氏
 講演:「次世代へつなげる家庭での発酵ライフ」そが真由美氏

5、「和食の日」ポスター、「和食の日」ロゴデータ等を無料提供し、全国の学校の生徒や量販店の顧客に和食を訴求
 11月24日「和食の日」の周知・定着を図り、和食文化の保護・継承を推進するためのツールを提供し、学校等の給食だよりや献立表に、また、量販店の広告等で「和食の日」のメニューや食材の提案に活用いただいています。
 「和食の日」のポスター、「和食の日」のロゴについては、会員以外にも使用いただくことが可能で、様々な場面で利用できるよう無料で提供しています。