12月26日(火)京都府民総合交流プラザ(京都テルサ)で開催された平成29年度京都府学校給食研究協議大会において、「和食と食育」と題して後藤加寿子副会長が講演を行いました。
京都市を除く京都府各市町より、校長、教頭、そして栄養教諭、学校栄養職員等学校給食関係者の皆さん約500名の方が熱心に傾聴されました。
講演は、冒頭ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」をユネスコへの提案書を抜粋しながら説明され、憂慮すべき昨今の食生活の急激な変化の認識に立って子どもたちへの食育の重要性、中でも学校給食への期待、果たす役割は大変大きいと訴えました。
具体的には、味がわからない、味覚を認識できない子どもたちが増えている。その原因として濃い味、極端な油脂の多用などが挙げられるが、食は遺伝ではなく、経験することから伝わるものだという伏木会長のお話を引いて、幼少時よりうす味、やさしく上品な味、すなわち「だし」をベースに少量の調味料で素材を活かす和食を経験させることが味覚の形成に大変重要であると説きました。