さる11月10日・11日に高知県高知市に伺い、「ふるさとの台所の復刻を熱望する会」の代表畠中智子様をはじめとする方々と交流を持ちました。
10日の夜は、畠中様のプロデュースによる「土佐豊穣祭」のイベントでもある「日曜市の台所」に後藤副会長と連絡会議の新保幹事・山本副議長の3名が参加しました。
このイベントは、高知の伝統的な街路市の一つである「日曜市」をテーマに畠中様が「市」は観光客の為だけのものではない、地元民の台所と直結していることを参加される方々やメディアを通じて多くの方々と共有化したいとの思いで開催されました。
会場である城西館の太陽の間になんと日曜市の店舗が7店舗出店されていて、さながら日曜市の真ん前で宴会が行われているという状況でした。
参加者には、復刻版「ふるさとの台所」に掲載されている地元の料理が30数種類提供され、土佐の十八の蔵元の地酒が勢揃いし振舞われました。後藤加寿子先生が和食文化国民会議の代表として挨拶をされ、和食会議の活動のアピールも致しました。
11日は、はりまや橋近くの「料亭濱長」さんで「ふるさとの台所」復刻に尽力された方や、現在その料理の普及に励んでいらっしゃる方々など10名が交流会に参加して下さいました。
会は、新保幹事の司会で開会され、後藤副会長の基調講演「郷土料理の保護継承の重要性」が行われました後、代表の畠中様のコーディネートで参加者の方々から、活動内容と活動していて感じているやりがいや問題点・課題をお話しして頂きました。
老若男女様々な立場の方々がそれぞれに感じられている郷土の食材の危機的状況・郷土料理・文化を次世代へ繋いでいく難しさをお聞きして、和食会議の抱えている課題と同じようだと感じました。
今求められている「簡便性」と逆行する伝統料理の調理法、味についても好まれやすい味ばかりではないという点、これらを畠中さんは若い人と一緒に彼らの力で継承しやすい形・方法に変えていきたいと締めくくられました。
短い時間でしたが、大変有意義なひと時でした。