東京都教育委員会 海外留学支援事業 「次世代リーダー育成道場」事前研修講演会 実施報告

 令和8年10月18日(日)、東京都教職員研修センター(水道橋)にて、「次世代リーダー育成道場」(第15期)の事前研修が行われました。「次世代リーダー育成道場」は東京都教育委員会が、都立高校生を対象に約1年間の海外留学を支援するプログラムです。グローバル社会で活躍する次世代の人材育成を目的とし、事前研修では、ゼミナール研究やリーダーシップ研修のほか、日本の伝統・文化学習を通して、昔から日本人が大切にしてきた、ものの「見方」、「考え方」、「感じ方」、そして日本ならではの「美意識」を学び、留学先での国際交流において、修得した知識・技能を英語で積極的に発信する力や、多様な価値観を持つ人々と協働する力を身に付けることができるようサポートを行っています。
 
 今回の事前研修のテーマは「和食文化」。講師は、和食会議会員である近茶流宗家・柳原尚之氏が担当し、2027年1月からの海外留学を控えた都立高校生74名へ向けて約60分間の講義が行われました。
 
 講義では、講師自身の豊富な海外経験を踏まえ、ホームステイ先や留学先で役立つ実用的な知識から、日本の食文化の本質まで、幅広い視点からお話しいただきました。主な講義内容は以下の通りです。

【主な講義内容】
1.ユネスコ無形文化遺産「和食」の4つの特徴
2.海外の料理と日本料理の本質的な違い
3.浮世絵から見る「江戸の食文化史」
4.ホストファミリーに喜ばれる簡単和食レシピ

 留学生自らがホストファミリーに料理をふるまうこともあり、和食のレシピとして、どの国の方でも受け入れやすく、現地調達が容易な鶏肉と醤油・砂糖・水・生姜で作る「鶏の照り焼き」のレシピを紹介。現地で日本文化を紹介しコミュニケーションを深める実践的なきっかけとして提案されました。また、自国の文化を表現する力として、語学力だけでなく、日本の文化や自らの興味などについてしっかりと自分の言葉で伝えられるよう準備することが現地での友人づくりにつながると強調しました。
 
 講義を受けた高校生たちは、自身の渡航後の生活をイメージしながら熱心に耳を傾けていました。日本の食文化の奥深さを再認識するとともに、現地で自国の文化をどのように伝え、ホストファミリーや現地の友人との交流を深めるかを考える大変貴重な機会となりました。

 最後に、本講演会の協力にお声がけをいただき、当日の準備・運営に尽力された東京都教育庁および東京都教職員センターの皆様に心より感謝申し上げます。