11月「和食月間」東京都新宿区立落合第一小学校 特別出前授業・和食器による和食給食 実施報告

 令和7年11月4日(火)、東京都新宿区立落合第一小学校にて小学3年生86名を対象に、11月24日“いいにほんしょく”「和食の日」を前に、特別出前授業を実施しました。
 3・4校時に、2種類の授業を2組に分かれて行いました。冒頭に栄養教諭の加瀬先生から、「和食月間にあたり、特別な講師を招いて授業を行います。楽しみながらたくさん学んでください」とご挨拶がありました。特別講師は、和食会議 後藤副会長、三信化工株式会社 白井ひで子氏・江口敏幸氏らが、それぞれの授業を担当しました。
 後藤副会長からは「食べることは、たのしい。」をメッセージとし、『和食のおいしい食べ方』、『和食における「だし」「うま味」の大切さ』を学びました。「五味体験」では、子どもたちが塩味・酸味・苦味・甘味・うま味を感じる食材を実際に口に入れながら、食べ物がさまざまな味で構成され、さまざまな味を舌で感じることを実感します。そして和食にとって「だし」は欠かせないものであり、和食は「だしのうま味」を味わう料理であることを知りました。

 三信化工様の授業は『すがたを変える食べもの』です。大豆・米・お茶など6つの素材を、石臼・すり鉢・ミルなどで、「挽く・擦る」体験学習を行い、児童全員が全ての素材に触れました。和食をテーマにした横断的な総合学習であることを踏まえ、「すがたを変える」=「工夫」=「ごちそう」であるという落し込みをし、粉にすることは誰かのために工夫したおいしい食べ物であると伝えました。

 また、それぞれの授業を、東京都の松本副知事がご視察に来られました。
 給食は、和食器を使った和食献立で、白ごはん、十三夜のかしわ蒸し、小松菜のおひたし、湯葉入りすまし汁、お茶だんご、牛乳と緑茶、金平糖とボーロでした。
 全員で姿勢を正し、農林水産省の牧之瀬食文化室長の「いただきます」の発声とともに給食をいただきました。子どもたちは、美味しそうに、楽しそうに喫食をしていました。
 最後に、東京都教育庁の相川部長より、「和食の素晴らしさを知っていただくために、皆さんに様々な体験をしてもらいました。今日発見したことや学んだことをぜひご家族に話してください。そして、東京には海外から多くのお客様が来られます。伝統文化である和食の良さを外国の方々にも伝えてほしいと思います」とご挨拶がありました。
 子どもたちは、和食に関する盛りだくさんの体験を通じ、初めて知ることばかりで印象深く記憶に残る1日となったようです。
 最後に、本企画の実施にあたり、多大なご尽力をいただきました落合第一小学校の久保田校長先生・加瀬先生をはじめ、教職員様、保護者の皆様に改めて御礼申し上げます。

東京都 松本福知事
東京都庁 相川部長
農林水産省 牧之瀬室長
後藤副会長
白ごはん、十三夜のかしわ蒸し、
小松菜のおひたし、湯葉入りすまし汁、
お茶だんご