世田谷区中学校教育研究会 講演会報告

 6月11日(水)、世田谷区立桜木中学校にて世田谷区中学校教育研究会食育部の講演会が開催されました。生徒への食育推進が目的です。管理職および栄養士など、教職員38名を対象とし「正月と五節供から和食文化を知ろう!」をテーマに、和食会議会員 食空間コーディネーター資格認定講師・食卓文化研究家 長尾典子様が講師を担当いたしました。
 120分間の講演は、「和食文化を知り、伝統行事を通して食を体験」することは、グローバルの時代において「日本人としてのアイデンティティを高めることにつながる」を基本メッセージに進行しました。主な内容は次の通りです。

1)和食の特徴(飯・汁・おかず、箸だけで食べる、個人に属する食器など)
2)お正月のお飾り(門松、注連縄、鏡餅等)とおせち料理の意味
3)五節供(人日、上巳、端午、七夕、重陽)の由来と関連する飾り物や食べ物

 最後に、講演の根底にある考えとして、食としっかり向き合うことは、健全な「心と身体」を作り、「自分を大切にすること」につながるとお伝えしました。「食から輝く未来を作る」、先生方は深く頷きながら聞いていました。
 今回の講演により、食生活の見直しや和食文化の伝承について考えるきっかけにつながればと思います。そして日本人として「和食」の知識を身に付けることの大切さを生徒たちにしっかり伝えていただければ、幸いです。
 最後に、準備から当日の運営にご協力いただきました、井橋先生をはじめ、世田谷区中学校教育研究会食育部の管理職および教職員の皆様に御礼申し上げます。