東京都 エヌフィットキャリアカレッジ日本橋 出前授業 実施報告

 令和7年3月13日(木)、就労支援学校であるエヌフィットキャリアカレッジ日本橋様からのご依頼により、19~60歳の大人世代を対象に、同校キャンパスにて19名、オンラインにて5名に対してハイブリッドで出前授業を実施しました。講師は、事務局の神尾が担当しました。
 授業は60分にて、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の基本知識を中心にお話しました。「和食は人気か?」「和食の定義とは?」という問いかけから始め、「和食」4つの特徴、「和食」を支える大切なものとして「だし」「うま味」「水」などを中心とした説明を行いました。
 続いて、かつおぶしの現物を実際に触り、においをかいで体験した後、こんぶとかつおぶしの「合わせだし」を試飲しました。香りや色、味わいを感じ、「おいしい」「ほっとする」といった声が上がりました。また、「一番だしの引き方」の動画を上映し、今飲んだ「だし」がどのように作られたのかを実感していただきました。
 結びとして「だし」の食嗜好教育の大切さについて触れました。「だしのうま味」を味覚形成期に覚えてもらうことの重要性、和食を通じ「健康的な食生活」を送ってほしいという和食会議の想いをご説明し、子どもたちに「和食」の良さを伝え続けてきた意義をお話しました。
 参加した皆様からお一人ずつ感想をいただき、「和食と向き合うよいきっかけになった」「これから少しずつ和食を食べていこうと思う」「何気なく使っていた和食という言葉を深く知り、だしのきいた食事や旬のものをもっと食べていきたい」などの声が上がりました。
 今回の授業を通じ、「大人の食育」の必要性を感じました。大人世代から「和食」の良さを再認識し、食生活を見直すきっかけとすることは大切であると思います。
 最後に、今回の出前授業を企画から準備までご協力いただきました、エヌフィットキャリアカレッジ日本橋の三浦様をはじめ、関係者の皆様に御礼を申し上げます。