新潟市立岡方第二小学校 出前授業 実施報告

 2024年6月27日(木)新潟市立岡方第二小学校5年生1クラス(17名)に対して、料理人による出前授業を実施しました。
講師は、新潟調理師専門学校の鍵冨 茂先生です。

以下、鍵冨氏からの報告書です。
① 授業内容
・前半約20分はパワーポイント(和食会議の物を使用)を使って和食の説明及び出汁の引き方の説明
  (生徒にはレジュメを事前配布)
・後半20分は昆布出汁と一番出汁の試飲 
小松菜の浸し試食2種
(1 水・味醂・薄口醬油・塩に浸した物  2 出汁・味醂・薄口醬油・塩に浸した物)
出汁巻卵の試食2種
(1 水・薄口醬油・塩  2 出汁・薄口醬油・塩)

② 児童の感想
・「カレー、ラーメン、たこ焼き、お好み焼き」が和食と説明したり、和食が「いずれ日本から和食がなくなってしまうかも」と説明したところ、児童から「え~~」と声が上がった
・食事の前後に「いただきます・ごちそうさまでした」の意味は知っていたが、日本独自の文化と話すと驚きの声が上がった
・昆布出汁の試飲では海の香りや昆布の味が濃くて美味しいと言っていた。一番出汁の試飲では昆布出汁に鰹節を加えるとこんなに美味しく変化する事にビックリしたと感想があった   
・小松菜の試食では「水+調味料の小松菜」は小松菜の味が強く感じたが、「出汁+調味料の小松菜」は全員の生徒が円やかな味になって美味しいと声を上げた
・出汁巻き卵の試食でも小松菜と同じ感想があった
・今回の授業で出汁の取り方や和食について色んな事を学びました。小松菜の試食では出汁を使うとより一層美味しく感じられ、一番出汁を飲んだ後に「うま味」は舌に残る味だと解りました

③ 鍵冨感想
・パワーポイントを使っての授業では内容から生徒に質問を問いかけると答えが返ってきたり、驚きの声が上がったりと和食についての興味と認知度が上がったと思う。
・昆布出汁と一番出汁の試飲は勿論、小松菜や出汁巻き卵の試食があることにより出汁のうま味を 充分伝えることができたと感じた。
・今回は約80分の授業時間をいただいて出前授業をしました。通常よりある程度余裕をもって進めることができて良かった。
・岡方第二小学校では5年生が田植え・稲刈りをしており、収穫した秋には米の美味しい炊き方等 相談にのって欲しいと担任の先生からお願いされた。出前授業を進めることにより食に関して新たな可能性が広がってくれれば良いと感じた。