帝京中学校・高等学校 出前授業 実施報告

 1月17日、東京都板橋区にある帝京中学校・高等学校料理部14名を対象に『「和食」ってなんだろう?~ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」~』の出前授業を事務局の岡村が講師、横田がだしの試飲を担当し実施いたしました。90分の授業は、海外から見た「和食」の現状と国内の状況を説明。海外では人気の「和食」も国内では、お米の消費量減少や「料理するのに手間がかかるイメージ」を持っている人が多いといった課題を共有しながら、ユネスコ無形文化遺産登録の背景と、「和食」の特徴を学びました。次にSDGs視点から持続可能な社会の実現に「和食」がどのように貢献できるのかを考えました。その中で、生徒からはお米の消費拡大・国内食料自給率の点から、「お米をもっと活用した食品の開発はできなのか」、料理の手間を軽減する為に「だしを保存すれば良いのではないか」「良い保存方法は?」など、意識の高い前向きな質問がありました。
 授業の後半は昆布と鰹節の合わせだしを試飲し、香りや色、味わいを感じてもらいました。生徒からは、異口同音に「おいしい」とういう声があがり、授業後には、おかわりをする生徒が多数いました。
 料理部として、料理に興味があるのは前提ですが、伝統的な食文化にも非常に関心高く、熱心に授業に参加されていました。‟若者の和食離れ“が危惧されていますが、「和食」に真摯に向き合う生徒が数多くいることを改めて実感させていただく機会となりました。
 最後に、帝京中学校・高等学校料理部の今後のご活躍を楽しみにしつつ、貴重な機会をいただきました教頭の横田先生、顧問の穂坂先生、深山先生に御礼申し上げます。