福岡雙葉中学校 出前授業報告

 5月25日(水)、福岡雙葉中学校にて、総合学習の一環である、“総合探究”で「和食」を選択した1年生、20名に、『ユネスコ無形文化遺産「和食」を知る』『「和食」とSDGs』をテーマに和食会議事務局より横田・大山が講師を務め出前授業を実施いたしました。

 授業の前半は、「和食」を取り巻く環境として、海外から注目されている「和食」とその一方で国内では米の消費量減少、「和食」がユネスコ無形文化遺産の登録された背景と失われつつある和食文化について共有。そして、ユネスコに登録された「和食:日本人の伝統的な食文化」(4つの特徴)と和食にとって味わいの要となる「だし」「うま味」について学び、さらに「お米」「地産地消」については、SDGsの視点からその重要性を考えました。
 後半では、和食の要である「だし」の体験学習として、だしの材料の説明のあと、実際に昆布とかつお節でだしをとった吸い物(吸い地)を作り生徒の皆さんに「うま味」を体感してもらいました。試飲後、異口同音に「おいしい」・「飲んだ後に、口の中で“うま味”が広がる」といった感想が述べられました。授業後にも多くの生徒が何杯もおかわりをしていました。
 今回、参加した生徒は皆、意識が高く、「家庭でだしをとっている」「自分自身でもとった事ある」という問いには、多くの手が挙がりました。嬉しさ・驚きとともに次世代の「和食」実践者として頼もしくも感じました。
 最後に「今日学んだ事を生かし、さらに理解を深め実践していきたい」と生徒代表者からを力強い言葉をいただき授業は終了しました。
まずは、今後の総合学習の中で“持続可能なお弁当案”を考えていくとのことです。どのようなお弁当ができるのか楽しみにしたいと思います。