2022(令和4)年度「だしで味わう和食の日」企画実施協力校募集開始

 平素より、私ども一般社団法人和食文化国民会議(略称:和食会議)の活動にご理解、ご協力を賜りまして誠に有難うございます。厚く御礼申しあげます。

 和食会議は、ユネスコに無形文化遺産として登録された和食文化の保護・継承に責任を持つ唯一の民間団体として、和食文化を次世代へ継承するため、農林水産省をはじめ関係各省庁と連携しながら、その価値を国民全体で共有する活動を展開しています。その活動の大きな柱として、私どもが制定し、全国的に定着しつつある11月24日「和食の日」を中心に、子どもたちに和食文化に触れる機会を提供する「だしで味わう和食の日」という企画を、2015年より全国の小・中学校、保育所等を対象として実施してまいりました。規模は年々拡大し、7年目となりました昨年は過去最多、全国で13,318ヶ所、約310万人を超える子どもたちに参加いただくことができました。本年も、この運動をさらに大きくするため、文部科学省、農林水産省、厚生労働省の後援をいただきながら全国の都道府県、市区町村の教育委員会、子育て支援課等保育所ご担当部署を対象に企画の周知、協力要請活動を開始いたしました。

 コロナ禍の収束がなかなか見通せない状況ですが、和食文化を継承していくことの重要性は変わりません。家族で過ごす時間が増えてはいるものの家庭において伝統的な和食文化を伝えることは非常に難しくなっている状況にあって、学校等の給食の果たす役割は非常に大きくなっています。幼少期は食の大切さを学ぶ上でも、また味覚形成の上でも大変重要な時期です。この時期に本物の「だし」の「うま味」を体感することは、幼い頃の記憶として鮮明に残り、和食文化に興味を持つきっかけにもなります。

 具体的な内容については、パンフレット及び資料サンプルをご覧ください。当団体のホームページ  https://washokujapan.jp/dashi-document/  にも掲載しております。本年度の資料には、教育現場でも関心の高いSDGsの視点も加えました。コロナ禍の環境下、参加方法は複数用意し、より参加し易い方法を選択できるようにいたしました。自治体や給食センター毎に複数お取りまとめの上でお申し込みいただいた場合は、カラー印刷した子ども用兼保護者用資料、またはポスターを必要枚数ご指定の場所に一括配送させていただきます。また、当法人が提供する「和食の日」のロゴやイラスト、テキストなどを、給食だよりなどに活用、配布して参加する方法もございます。前述のホームページに掲載している取りまとめ申込みフォームをダウンロードの上、入力いただきメールでお申し込みください。

 和食会議では今後もこのような機会を毎年、継続的に作ってまいります。趣旨をお汲み取りいただき、「だしで味わう和食の日」企画の実施に向け、ご協力賜りますようよろしくお取り計らいの程、お願い申しあげます。

2022年5月
一般社団法人和食文化国民会議
会長 伏木 亨