今年はコロナ禍で、福井県教育委員会との連携で小学校での開催は断念しましたが、11月24日「和食の日」に地元敦賀市の第二早翠幼稚園にて昨年同様出前授業を開催しました。奥井海生堂本社のある敦賀市の地元幼稚園です。
今年はコロナ禍での開催のため、充分な打ち合わせを重ねました。試飲や試食はやめ、昆布と鰹節の併せだしとみそ汁の実演を園児の皆さんに見てもらうことにしました。
当日は年長クラス(5歳児)80名に参加していただきました。11時から12時までの1時間の催しとなりました。その後の給食には弊社だし昆布を使ったすまし汁と昆布をお米の上に一緒にいれて炊いた土鍋ご飯が中心の和食給食の献立を準備していただきました。(昆布は全て弊社提供しました)
徳本達之園長先生の和食の日の紹介、続いて奥井隆社長の北海道で収穫される4大銘柄昆布と収穫地の紹介、そして、昆布の「うま味」の話から始まりました。3年前に日本遺産に認定された敦賀港の役割として、北海道で収穫される昆布が京都や大阪に運ばれる中継港として、ふるさと敦賀が活躍した話もしました。北前船交易について、大きな帆があげられた画像とともに紹介しました。園児には少しむずかしい話になりましたが、先生方は大いに興味を持たれたようです。
2名の弊社社員が同行しましたが、社長の話の後に続き、簡単な昆布のクイズをしながら、昆布を身近に感じていただきました。その後に弊社社員が、昆布の調理を紹介し、昆布だしに鰹節を併せ、うま味だしを引く作業を見ていただきました。
今年は試飲を取りやめましたが、美味しい香りは楽しんでいただけたようです。そして、味噌をだしで溶き、みそ汁が簡単に作れることに園児は驚いていました。「ぜひ、自宅に戻ってからお母さんと一緒におみそ汁つくりに挑戦して下さい」と云ったところ、ほとんどの園児が手を挙げ、「作ります」と元気に答えてくれました。
最後には昨年同様、昆布の中で一番大きく成長する、道南産の真昆布の一種、10メーターの長さがある「本場折れ昆布」を、ソーシャル・ディスタンスを考え8名ずつ園児に持ってもらい記念撮影をしました。
毎年のことですが、昆布の長さ、大きさに皆さんビックリします。昆布のその多様性が少しでも理解していただければと、色々な種類の昆布も手に取ってもらい、スーパーでは見られない本物の昆布をみてもらうことができました。
園児の純粋な驚きに、出前授業の大切さをつくづく感じさせられました。