1月19日(土)、福島県矢吹町中央公民館において、和食会議の出前授業「塩の教室」が開催されました。今回講師を務めるのは、伯方塩業株式会の井上純平氏、渡部和子氏の両名です。
授業の冒頭に、「人間も動物も生きていくために必要な塩が、私たちの体の中でどのような働きをしているのか」との説明がありました。
その働きは、「細胞を保つ」、「刺激の伝達」、「消化と吸収を助ける」等の重要な働きがあるそうです。また、塩が不足することで「めまい」、「疲れやすくなる」等の体調不良に繋がるそうです。
つまり塩分の取りすぎはいけないけれど「適塩」という人体に必要な量を補給することが大切ということです。
そして、今日の体験授業のメインである「塩作り体験」です。濃い塩水を煮詰めて実際に塩を作っていきます。鍋に濃い塩水を入れてそれを煮詰めていくと徐々に白い結晶が見えてきました。
児童らは、塩が形となって出来上がってきた時には、少し驚いた様子でした。そして自分たちで作った塩や、事前に用意された様々な塩を使いおにぎりを作って味比べをしたり、豆腐、パイナップルに塩をかけて味わう等の体験を行いました。
和食の要といわれる「だし」にも塩を少し入れることで、うま味をより引き立てることができ、料理の味の決め手は、塩を上手に使うことを知りました。
和食会議の今年度出前授業は、今回の授業で39回目となり目標の30回を大きく超えました。これからもこの出前授業を通じて次世代に向けた和食の普及・啓発に繋がればと考えております。