2018年4月25日(水)10時と14時の2回に分けて和食文化国民会議(以下、和食会議)の新たな取り組みである「五節供」の推進に向けて、「五節供キックオフ講演会」を開催致しました。
午前の部は、団体・個人会員とメディアの皆さんを中心に、午後は、企業・団体会員をお呼びして、午前・午後合わせて180名近い方のご参加により開催致しました。
和食会議では、11月24日の「和食の日」に加え、それぞれの節供のある1月・3月・5月・7月・9月の奇数月すべてで、多くの皆さんのご協力・ご支援を得ながら、日本中に年間を通して「和食」を家庭の食卓をはじめとするあらゆる食シーンに定着させ、「和食」の喫食機会の最大化を図るべく取り組んで参ります。
その取り組みのスタートとして「五節供キックオフ講演会」と銘打ちまして実施致しました。
内容としては、まず、伏木会長より、和食会議ならではの「五節供」の取組みの背景と目的(狙い)について、顧問で旅の文化研究所所長 神崎宣武様からは、「五節供とは」と題し、「五節供」の学術的な謂れ、歴史についてお話を頂きました。何故、和食会議が「五節供」と表記するのか、一般的に使われている「五節句」ではないのかもお話の中から理解することができ、興味深い内容でした。
次に清調査・研究部会幹事のからは、五節供の郷土料理の地域ごとの良き特色を、今回は「五節供の食べものの地域性~端午(たんご)の節供(5月5日)を例に~」をテーマにしてお話を頂きました。
長田技・知恵部会幹事からは、「五節供と季節の料理」をテーマに、「七夕(しちせき)の節供(7月7日)」の基本食材そうめんを中心に三品、「重陽(ちょうよう)の節供(9月9日)」では、食用菊、栗、茄子を使った基本料理三品、創作料理三品の六品を提案致しました。中でも、重陽の節供の創作料理である「菊花押しずし」は、牛乳パックを押し型に使用すると子ども達でも簡単に家庭の食卓に出せる料理として作ることができるなど、皆さんから高い評価を得ました。
この九品の料理は、別会場で、展示も行われ、ひがし普及・啓発部会幹事の手によって素晴らしい季節感あふれる料理の展示が表現されました。
最後に、今回の「五節供」の取組みのリーダーである山本全国「和食」連絡会議副議長より、「五節供」の取組みにあたり、新たな企画である読売新聞全国紙・日経MJへの新聞広告展開、「五節供ロゴマーク」の新設・活用、ホームページ立ち上げの紹介も行う中で、この「五節供」の取り組みの積極的な推進を、具体的な例も交えて個人・団体そして企業会員へ呼びかけました。
今回、幅広い内容の講演会であり有意義であったとの評価を頂きました。
和食会議としては、この講演会をスタートとして、今後も継続して「五節供」の取組みを積極的に推進し、参加して頂いた皆様の具体的なメリットに繋げるべく取り組んで参ります。