株式会社紀文食品様は、4月2日に入社式を済ませ、今年約20名の新入社員を迎えました。
研修期間は2ヵ月、座学の他、工場での製造研修や営業現場での実習を経て6月には各地に配属されます。
その新入教育の一環として、和食文化の保護・継承に向けて貢献できる企業人となるべく、平成30年4月10日に、東京都港区の紀文食品様で研修を実施しました。
講師は和食会議の田島専務理事が務め、研修のお手伝いをさせていただきました。
冒頭、和食会議の簡単な説明の後、「和食」を取り巻く環境について、外国人の意識や海外の和食ブームなどに触れ、一方で、米の消費動向や和食文化についての意識調査などを踏まえ、国内で「和食」が危機に瀕しているという認識を共有しました。
次に料理、食事としての和食である、「日本食」、「折衷料理」、「日本料理」、「家庭料理」、「郷土料理」、「行事食」などについてそれぞれを解説した後、本題の「ユネスコに登録された『和食』とは?」に入り、「日本人の伝統的な食文化」の4つの特徴とそれを支えている重要な要素に触れました。
最後に、和食会議が提唱する「和食の心とかたち」を読み上げ、まとめとして、
①「和食」は日本人の食習慣、生活文化であること。
②「和食」が今国内で失われつつあること。
③我が国の優れた食文化を次世代に継承する取り組みが必要なこと。
の3つを挙げ、和食文化のコアにいる我々が、先頭に立ってその保護・継承を推進していかなければならないと訴え
ました。