シンポジウム「江戸書物から読み解く 庶民の食べ物と生活」が開催されました(2018年1月19日)

 2018年1月19日、味の素グループ高輪研修センターにて、和食文化国民会議(以下和食会議)会員の公益財団法人味の素食の文化センター(伊藤雅俊理事長)と大学共同利用機関法人人間文化研究機構(立本成文機構長)の共催で、シンポジウム「江戸書物から読み解く 庶民の食べ物と生活」が開催され、220名の参加者がありました。
 
 両主催者の挨拶、国文学研究資料館の山本和明教授による歴史的典籍ネットワーク事業説明の後、和食会議の江原絢子会長代行が基調講演「史料が語る江戸の食」を行いました。江戸時代の食べ物に関する典籍を多数紹介し、そこに書かれた料理を再現した際の話や、これら典籍の読み手に関する考察など興味深い内容の講演でした。
 その後、㈱クックパッドの伊尾木将之氏よりクックパッドでの江戸料理再現について紹介があり、最後に国文学研究資料館のロバート・キャンベル館長、江原会長代行、国際日本文化研究センターの磯田道史准教授によるトークセッションが行われました。
 
 また、参加者へのお土産に江戸のお菓子を再現した「鯨餅」と「柿衣」が用意されましたが、これは『古今名物御膳菓子秘伝抄』『素人庖丁』にそれぞれ記載されたもので、和食会議普及・啓発部会幹事で皇居外苑楠公レストハウスの安部憲昭総料理長が再現しました。

 尚、以下の人間文化研究機構総合検索システムにより古典籍等の日本の文化資料が検索できます。
https://int.nihu.jp/

基調講演江原絢子会長代行
トークセッション コーディネーター キャンベル氏2(味2018.1.19)ロバート・キャンベル氏
トークセッション 磯田氏磯田道史氏
main_1801-thumb-610xauto-4037[1]「柿衣」と「鯨餅」