「潮かつお」は鰹だしの原点ともいわれ、鰹に塩をすりこみ乾燥させたもの。お正月には藁で飾りをつけ縁起物として神棚に供えた西伊豆の郷土文化です。連絡会議の曽我幹事、事務局の武田、大山が潮かつお作りワークショップに参加しました。
まず田子の街並みをスタンプラリー形式で散策しました。
西伊豆町田子地区はかつて一本釣りの鰹漁で栄えていました。沖を通る船の見張り台、漁で暮らす人達が寄り添うように隣との間隔がない傾斜に建てた家々、鰹節工場や魚市場の跡を見て回りました。
ランチタイムには、潮かつおの切り身が乗った潮かつおうどんを、地元の食べ方を教わりながらいただきました。
潮かつお作りです。会場は創業130年の老舗カネサ鰹節商店さん、今では日本で数件しか行っていない伝統の製法で田子節を作り続けています。
まず西伊豆しおかつお研究会の会長、カネサ鰹節商店社長芹沢安久様の説明と実演、その後、参加者が自分の鰹を吟味して仕込み開始。
出刃包丁でお腹を割き、えらや内臓を手で取り出し、眼球から水を抜き、中骨にそって切り込みを入れていきます。洗った後で塩をまんべんなく擦り込み、腹の中にも大量の塩を詰めます。この後は吊るして西伊豆の西風にあてながらゆっくり乾燥させ、お正月前に出来上がります。
芹沢様には12月24日開催の第三回交流会「1204和食セッション」に登壇いただき、西伊豆しおかつお研究会の活動等を語っていただき、またワークセッションにも出展いただく予定です。