『伝えよう、「和食」文化を。 日本食文化の魅力シンポジウム』が全国3箇所で開催されました

事務局からの報告です。

平成25年12月4日にユネスコ無形文化遺産登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」を次の世代に継承していくことの大切さについて考えることを目的としたシンポジウムが農林水産省主催で全国3箇所で行われ、「和食会議」も昨年に引き続きこのシンポジウムをサポートしました。

第1回目は、9月28日(日)京都府の京都府立大学にて開催。高等教育機関を通じ、「和食」文化を伝えていく様々な取組みが始まっている京都府にて、学問的に教え伝えていくことの重要性と可能性というテーマで展開。国立民俗学博物館 朝倉教授の基調講演を受けて、地元大学3大学(京都府立大学・龍谷大学・立命館大学)教授と日本料理アカデミーからは京料理 木乃婦 高橋氏や京都府庁からも登壇者を迎えて活発なパネルディスカッションと事例発表が展開されました。

第2回目は、10月23日(木)秋田県の秋田大学にて開催。伝統的な日本の食文化が、地域の町づくりの一環として保護・継承されていくことの可能性と地域ぐるみで教え伝えていくことの重要性について考えることがテーマ。「和食会議」熊倉会長が基調講演を行った後、秋田県からは秋田大学教育文化学部の佐々木教授や野菜ソムリエコミュ二ティ秋田の佐藤氏、そして山形県から「おいしい山形の食と文化を考える会」の皆さんや岩手県からは「一関もち食推進課会議」会長や秋田県庁からも登壇者を迎えて地域の魅力や知恵のあふれるパネルディスカッションと事例発表が印象的でした。

そして、フィナーレは11月24日(振休日)「和食」の日に国連大学にて開催。本年度の集大成として「日本全国こども郷土料理サミット」とともに開催されました。昨年に引続きNHKの協力のもと行われたこのイベントでは、「きょうの料理」でおなじみのNHK後藤アナウンサーが司会のもと、「和食会議」熊倉会長とともに、「食の万博」ミラノ博にも
参加している京都造形芸術大学の竹村教授や食品成分表の改訂などにも携わられている千葉県立保健医療大学の渡邊教授、また、江戸懐石近茶流嗣家の柳原尚之先生や料理研究家のほりえさわこ先生、パックンマックンのパトリック ハーラン氏も登壇し、会場に駆けつけた来場者の皆さんを引き込む様な楽しく、また心に響くパネルディスカッションが展開されました。「和食」が国内はもちろんのこと、グローバルな価値観と機能を持ち合わせた世界に通ずる魅力を有したかけがえのない存在であるとのお話が大変印象的でした。
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