食の文化ライブラリー公開講座 「食を通してブラジルを知ろう」 に行って来ました!

港区高輪の食の文化センターが、年4回程度開催する公開講座「食を通してブラジルを知ろう-風土と多民族性が生んだ食彩の世界」を受講しました。
6月からワールドカップのブラジル開催もありタイムリーなテーマでした。
ブラジルは移民国家です。ポルトガル人の移民から始まり、その後は多くの奴隷が移り住み、1888年の奴隷制度廃止後も、イタリア、ドイツ、アラブ、ロシア、日本人と様々な国からの移民を受け入れた歴史があります。同じ移民国家でもアメリカの場合は移民の文化が融合せず、サラダボールの様な文化であるのに対して、ブラジルは様々な移民文化が溶け合っているのが特徴だそうです。食文化も時間軸地域軸での多様な食文化が入り混じっているものが多いようです。
初期に日本から移民した方々が、和食懐かしさに代用食を食べた話を紹介しましょう。
フェイジョン豆で味噌を、パパイアで漬物を、すももで梅干を、生マテ茶で緑茶をと、祖国の味を懐かしむ気持ちから様々な工夫を重ねたそうです。代用食ではあっても、味噌、漬物、梅干、緑茶などの和食を構成する基本的な食材を求めたことに感銘を受けます。また、現在の多民族社会のブラジルでも、米と豆と肉を基本とした料理が主流とのことで、米食は多くの民族にも受け入れられるものなのかもしれません。
興味深い話は尽きず、すばらしい公開講座でした。興味のある方は、味の素食の文化センターのホームページから月1回発信のメルマガに登録すると、公開講座の情報も届くとのことです。応募が必要ですが、参加費は無料です。参加をおすすめします!

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