12月4日(日)、全国「和食」連絡会議第8回交流会「1204和食セッション」~次代に繋ぐ和食の集い~が、千代田区のJA共済ビルカンファレンスホールで開催されました。この「1204和食セッション」は和食文化の保護・継承に関して、和食会議の会員と全国で同じ志を持って活動されている会員以外の方々が情報を共有し、連携することによって、それぞれの行う和食文化の保護・継承活動を国民運動に発展させていくよう「和食」がユネスコに無形文化遺産として登録された2013年12月4日にちなみ、2015年より毎年12月4日に開催しています。
第8回となる本年は、新型コロナウイルス感染への対応を考慮しつつ、多くの方に参加していただくことを意図しました。また、インターネットによる同時配信は引き続き実施しました。
本年の参加者は会場83名、インターネット40名の123名でした。13:30に開会、全国「和食」連絡会議議長による開会宣言、来賓代表のご挨拶があり、その後二つの講演、ワークセッションが行われ、16:30に閉会しました。
1204和食セッションの内容は、以下で動画を公開しております。
パート1.議長開会宣言、来賓紹介、来賓代表ご挨拶
https://youtu.be/Bb4FQ9egcFU
パート2.講演「和食における漆器の役割」 三田村有純氏
https://youtu.be/CgZGDyZoXDs
パート3.講演「家庭の茶碗 ~和食がたどった道、それは食器とともに~」 大江純正氏
https://youtu.be/C_t9lEdyfI8
パート4.ワークセッション 「家庭に和食器を」 会場の様子
https://youtu.be/-W3q9ilBW5Q
概要
パート1.議長開会宣言、来賓紹介、来賓代表挨拶
そがまゆみ連絡会議幹事の司会により、13:30開会しました。
●全国「和食」連絡会議服部幸應議長の開会宣言では、来年2023年は「和食」がユネスコ無形
文化遺産に登録されて10周年であり、更に「和食」が発展するよう協力を呼びかけました。
更に、漆器、陶磁 器等の和食器は、和食セッションで取り上げたかったテーマであり、
話を聞き、実際に和食器に触れて、その良さを知ってほしいと伝えました。
●来賓として、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部外食・食文化課食文化室長永濱享様、
内閣官房内閣審議官西経子様、文化庁参事官(食文化担当)野添剛司様、同参事官補佐
柴崎克彦様、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会理事・副事務総長高科淳様がご出席
くださいました。
来賓代表として永濵食文化室長よりご祝辞をいただきました。農林水産省と和食会議は、
11月24日「和食の日」の機会に共同で出前授業を行っており「和食」の保護・継承の
ため食育の取組みを更に広げたいこと、ユネスコ10周年に続き2025年に大阪・関西万国
博覧会、2027年に横浜花博(国際園芸博覧会)と「和食」を世界に発信する機会が続くこ
と、また、本年、「京料理」と「菓銘をもつ生菓子(錬切、こなし)」が登録無形文化財と
なったことの紹介がありました。
パート2.講演「和食における漆器の役割」
●東京藝術大学名誉教授、日展理事三田村有純様より「和食における漆器の役割」と題して講
演がありました。「和食」における「いのちをいただく」感謝の気持ちを根底において、
箸について、漆の飯椀について、歴史的な考察やことばの由来、漆器に纏わる記念日の話を交
え縦横にお話くださいました。
パート3.講演「家庭の茶碗 ~和食がたどった道、それは食器とともに~」
●和食会議企業会員の日本陶彩株式会社代表取締役社長大江純正様より「家庭の茶碗 ~和食
がたどった道、それは食器とともに~」と題して、講演がありました。「焼き物」の区分、
縄文土器に始まり大陸との関係と六古窯の隆盛など陶磁器の歴史、全国各地の有名産地毎の
特徴が丁寧に説明され、食生活の変化やコロナ禍による影響など今日的な課題にも言及され
ました。
パート4.ワークセッション 「家庭に和食器を」
●本年はワークセッション「家庭に和食器を」と題して、日本漆器協同組合連合会、日本陶彩
株式会社により漆器、陶磁器の展示および漆器の販売を行いました。陶磁器は産地別に茶碗を
中心として漆器は飯椀、箸などの展示が行われ、また漆器・陶磁器の「お食い初め」のテーマ
展示が行われました。
和食会議専務理事、事務局長岡村弘孝より閉会の挨拶があり16:30に終了しました。
※当日の講演レジュメ、配布資料が必要な方は事務局にご請求ください。郵送いたします。
一般社団法人和食文化国民会議 事務局 : info@washokujapan.jp
※参加者アンケートでご質問がありましたので、以下に回答します。
Q1)漆器の傷の修理をしたいのですが?
A1)先ず購入先にお問い合わせください。購入先が分らなければ、産地の組合、産地も不明の
場合には日本漆器協同組合連合会に問い合わせてみてください。
日本漆器協同組合連合会会員名簿:https://www.shikki.or.jp/federation/meibo_gaibu.pdf
Q2)家に古い漆器や陶磁器があり、使う予定もないのですが?
A2)家に伝わる由緒のあるものでしたら、一度、専門家に見て頂いたらいかがでしょうか。
手放しても良いとのお考えでしたらオークションに出せば、価値の分る方の目に留まるかも
知れません。
※出展者連絡先:日本漆器協同組合連合会 事務局: info@shikki.com
日本陶彩株式会社 商品企画部 : takami@tohsai.com