2022年11月28日、成女高等学校(東京都・新宿区)で和食会議 調査・研究部会幹事 東京聖栄大学准教授 福留奈美様を講師に「『醤油』の教室」(出前授業)を2年生・17名を対象に実施いたしました。
先ず、ユネスコに無形文化遺産として登録された「和食」、その保護・継承についての説明があり、その後、本題である日本の伝統的な発酵調味料について、麹の役割や種類、醤油の作り方の説明、醤油のテイスティングがありました。テイスティングは【こいくちしょうゆ】【うすくしょうゆ】【さいしこみしょうゆ】【たまりしょうゆ】の4種類。色、透明度、香り、味を官能評価し、その用途についても学びました。【さいしこみしょうゆ】【たまりしょうゆ】は初めて味わう生徒も多く、その濃厚な味わいとコクに少し驚いている様子もありました。
後半では、世界の食文化と和食文化の比較として、韓国のソイソース「カンジャン」の作り方を紹介。カンジャンは焼き物の甕仕込みであるのに対して、日本の醤油は伝統的には杉材の木桶仕込みだという説明がありました。韓国のドラマや映画でたくさんの甕が並ぶ風景を見たことがある生徒も多く、興味深く聞き入っていました。今回、限られた時間ではありましたが、この出前授業を通して、日本人の伝統的な食文化である「和食」に興味・関心を持つキッカケになれば幸いです。
最後に準備や、試飲の配膳では成女高等学校・三島聡子先生に協力をいただきましたこと、御礼申し上げます。