2026年2月9日(月)に会場参加とオンライン配信のハイブリッド形式で第15回2026年初春「和食と健康」シンポジウムを開催しました。今回のテーマは、「認知症と和食との関わり」でした。
当日は、会場に21名、オンライン配信110名、報道関係者5社の方に参加いただきました。
初めに、中澤調査・研究部会長から、ご挨拶と和食会議の紹介がありました。
続いて、東北大学の辻󠄀一郎名誉教授から、「日本食パターンと認知症発生リスクとの関連-疫学エビデンスの要約」と題して講演がありました。地中海食やDASH食(高血圧予防や改善のための食事法)など、欧米では認知症リスク低下と関連する食事パターンがわかってきました。日本人を対象とした食事パターンと認知症発生リスクとの関連を分析した長期縦断(コホート)研究の結果は、日本食パターン(魚・野菜・きのこ・海藻・大豆製品を多く摂取する食生活)が強い人ほど、また、食品摂取の種類が多様な人ほど、認知症の発生リスクが低下することで共通しています。これら国内外の研究をレビューし、食による認知症予防の可能性についてお話しいただきました。
次に、国立長寿医療研究センターの大塚礼部長から「認知機能維持の近道-和食を中心とした多様性のある食事から」と題して講演がありました。青魚に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)や緑茶、大豆などの多様な食材から構成される日本型食事が、認知機能の維持に加え、脳の萎縮予防にも有効なことが示されおり、和食の健康効果について、国内外の動向を踏まえながら認知症予防の観点からお話しいただきました。
その後、運動と認知課題を同時に行うことで脳を活性化させるトレーニング方法である「コグニサイズ」を体験しました。講師は、国立長寿医療研究センターの立石麻奈研究員でした。
最後に、辻󠄀先生、大塚先生、コーディネーターとして中澤調査・研究部会長に加わっていただき、パネルディスカッションを実施しました。オンラインからの質問が多数寄せられ、講師のお二人から丁寧にお答えいただきました。





