4月23日(水)、八王子学園八王子中学校にて、中学1年生111名を対象に「和食を知ろう! ~ 一汁三菜と精進料理から ~」をテーマに、和食会議会員 食空間コーディネーター資格認定講師・食卓文化研究家 長尾典子様が講師となり、出前授業を行いました。
今回の授業は、生徒たちが翌日に精進料理を頂く機会があり、その前に和食の知識を身に付けることをねらいとしました。
60分間授業の主な構成は次の通りです。
1)多様化する食の中で和食を考える(和食と日本食)
2)一汁三菜とその配膳の意味
3)和食の食べ方の特徴とマナー
4)精進料理を知ろう(背景と歴史、調理と食事の考え方など)
「一汁三菜」「配膳とマナー」を中心とした和食の話に始まり、後半は精進料理に関する内容でした。精進料理が鎌倉時代に生まれた背景や歴史に触れた後、調理と食事の考え方などをキーワードでまとめ、わかりやすく解説しました。僧侶の修行として始まった精進料理の根幹にある「心身を整えて臨む」精神性、肉・魚等を禁じ、「一物全体」を大切にする考え方など、生徒たちは深く頷きながら聞いていました。
そして、歴史を振り返り、その意味を考えることは「未来への指針」につながるということ、そして食と向き合い「楽しく食べておいしくしあわせを」という、2つの大切なメッセージを伝え、授業は終了しました。
生徒の皆さんは、精進料理を体験する直前にその知識に触れることで大変興味を持って傾聴し、活発に発言していました。
最後に、準備から当日の運営にご協力いただきました、安孫子先生をはじめ、八王子学園八王子中学校の教職員の皆様に御礼申し上げます。



