2021年3月8日調査・研究部会小研究会をZoomにて開催しました。参加者は、講師も入れて、19名でした。
小研究会テーマは、「スーパーマーケットが行事食の保護継承において果たす役割を考える-現状調査と今後の可能性-」でした。2018年度から継続して研究しているテーマの途中報告になります。
まず初めに、中澤部会長より、開会の挨拶と小研究会の趣旨説明がありました。
その後、調査・研究部会幹事 清 絢先生より「スーパーマーケットが行事食の保護継承において果たす役割を考える-地域密着型スーパーの事例を中心に-」をテーマに発表がありました。
ダイエーの発行する「dai-docoro」の調査・分析に続き、滋賀県中心に展開するスーパー「平和堂」の情報誌「美味食彩」についての調査報告がありました。どの情報誌も五節供を含む行事食について積極的に取り扱っている事実がわかり、また、行事食の形も時代に合わせアップデートしていることがわかりました。
また、西日本地区の地方スーパーのチラシに地域ごとの行事食が紹介されており、今後も注目していきたいとのことでした。
次に調査・研究部会会員 深澤律子先生より「宮城県内大手スーパーマーケットが行事食の保護継承に果たす役割を考える-正月・節分・ひな祭り-」をテーマに発表がありました。
行事食のリーフレットを作成し、宮城県内のイオンリテール、ウジエスーパーの店頭にて配布した際の店舗担当者等の好反応が報告されました。
今後は、実際にメニュー提案した商品の動きを定量的に把握していきたいとのことでした。
その後、グループセッションを経て、全体での意見交換と質疑応答を行いました。
質疑応答では、店頭にリーフレットを置かせてもらう際のやり取りや、苦労した点などに興味が集まっていました。また、リーフレットに恵方巻を取り上げたことについて、関西発祥の行事食が近年全国に広がっていることに注目が集まりました。