昨年に引き続き2019年2月4日(月)岩手県宮古市宮古小学校にて出前授業を行いました。講師も前年に続き東洋大学で教鞭をとっていらっしゃる露久保美夏先生にお願い致しました。
今回の対象は5年生50名で、出前授業の内容は、はじめの1時間は、和食の授業を、後半の時間は、だしを味わうなどの体験する授業の計2時間でした。
「和食」の授業は、「和食」の特徴を地域性も加味しながら、他の国にはない「いただきます」「ごちそうさま」に象徴される和食の自然を尊ぶ心や箸使いなどのマナー、和食が広がっている海外の状況などを具体的にお話になり、生徒の皆さんも、自分の意見を活発に発言するなど、元気いっぱいな授業が行われました。
後半の1時間は、試飲などの体験の時間です。試飲は、3種類行いました。まずは、かつおの一番だしと昆布の合わせだしの試飲でした。だしの美味しさを生徒の皆さんは、実感されたと思います。そのあとの2種類の試飲は、湯溶きのみそ汁とにぼしだしのみそ汁の味の比較です。だしを入れると如何に深みが増すか、皆、実感していました。
最後に、にぼしを1匹づつ配り、頭やはらわたも含め試食しました。はらわたの苦さも経験し、だから、取り除くのだということを実感しました。授業と体験という対照的な内容で、生徒の皆さんも、楽しく、そして真剣に取り組んでいました。
今回、生徒さんたちにとっても、また、見ていらした先生方にも、心に残る授業だったと思います。その中で、印象的でしたのは、露久保先生が、味についての感想を聞いた際、一人ひとりの意見を尊重され、どちらが正しいとの判断をせず、生徒の自主的な感想に聞き入っていたことです。僕は、こう思う。私はこうだというように、そのおかげで多くの意見が出ていました。生徒さん方の自主性を伸ばすうえでも重要であったと思います。素晴らしい授業だったと思いました。