10月18日（火）、全国「和食」連絡会議による静岡県磐田地区交流会を開催しました。
様々な分野で和食に関わる方々の活動内容を共有し、活発な意見交換がなされました。
開催場所：静岡県磐田市内の会議室
開催日時：2016年10月18日（火）12：00～16：30
主催：和食文化国民会議・全国「和食」連絡会議
実施目的：全国「和食」連絡会議『1204和食セッション』の将来像の実現を目指して、
モデルケースとして開催し、課題把握を行う。
地域交流会開催の狙い：地域密着で、和食の保護継承に関わる活動を行っている「人」
「団体」を発掘し、交流を持ち、支援していく。
『1204和食セッション』にて、登壇者として今回の活動・試みの発表を行って
頂く。（任意）
【プログラム】
１．開会挨拶
２．和食会議挨拶・主旨説明
３．活動状況発表
①次世代の健やかな命を育む為に～様々な視点からみた伝統文化継承活動～
ＮＰＯ法人ＯＩＫＯＳ天竜 副代表 大島たまよ氏
②日本酒業界の現状と今後の課題
日本ソムリエ協会 ワインアドバイザー 大橋剛氏
③食の安全・安心についての講習を通じた和食文化保護継承活動状況
いわた消費者協会 会長 川島あつ江氏
④寿司の後継者育成事業や寿司の技術伝承活動について
沖之寿司 店主 甲賀進一氏
⑤醤油・味噌などの発酵調味料を通じての和食文化保護継承
有限会社 加藤醤油 代表取締役 虎岩博之氏
⑥「郷土を愛する心を伝える」事を通じた、和食文化保護継承活動
和食処なかや 三代目 主人 深田浩介氏
⑦地場産品である鰹節そのものや伝統製法の魅力を伝える活動の状況
株式会社 ヤマ十増田商店 専務取締役 増田優介氏
⑧食育を通じた和食文化保護継承活動の実態
ＮＰＯ法人日本食育協会認定食育指導士 山下啓代氏
⑨神様と食（和食）のつながり
濱名惣社神明宮禰宜 鈴木栄男氏
４．保護継承活動を実施する上での課題の討議
５．まとめ
６．懇親会
【発表者活動内容】
①ＮＰＯ法人ＯＩＫＯＳ天竜 副代表 大島たまよ氏
茶畑を通しての中山間地の生業や生活、それに付随する伝統文化の継承活動を行う。また磐田の魅力発信を目指した活動や「地域の居場所」作りの目的から浜松市内にてコミュニティカフェ「Ｃ-カフェ」を運営、地産地消や安全な食事の提供を心掛け、食の大切さを伝える。
②日本ソムリエ協会 ワインアドバイザー 大橋剛氏
清酒、ワイン、焼酎、クラフトビール講座などを主に市民講座を通じて20講座ほど行い、お酒の楽しさ、奥深さを伝える活動を行う。また地元の蔵元を応援する会「中東遠蔵元の会」幹事を務め、多くの消費者に啓蒙している。
③いわた消費者協会 会長 川島あつ江氏
子ども達への食育活動（保育園・幼稚園への食の安全・安心についての講習）、成人の人達への食の安全・安心についての講習、退職男性への魚のおろし方の講習などを行う。
④沖之寿司 店主 甲賀進一氏
後継者育成事業寿司講座や、出前授業寿司技術講師として活動を行う。
⑤有限会社 加藤醤油 代表取締役 虎岩博之氏
地元材料と昔ながらの製法にこだわった手作り醤油、味噌の製造を行うと共に、工房見学や味噌づくり体験などを行う。また小学校での「醤油もの知り博士の出前授業」やＳＢＳ学苑の講師、自主開催の各種講座などを通し、食育活動にも力を注ぐ。
⑥和食処なかや 三代目 主人 深田浩介氏
平成20年より磐田市内の小中学校を中心に食育活動を始める。市内外の小中学校にて家庭科や総合学習の講師として、長期休暇時期には磐周教育研究所の家庭科・学校教育教諭部にて、地産地消・和食のだし等の奥深さを伝える。「郷土を愛する心を伝える」事を必須に講義を行う。
⑦株式会社 ヤマ十増田商店 専務取締役 増田優介氏
10年以上前から、地元の小中学生の社会科見学を受け入れ、子どもたちに、焼津の地場産業である鰹節の魅力を伝える。また近年では、鰹節の製造だけでなく、東京・名古屋を中心に鰹節の試食販売を行い、伝統製法を用いた「手火山造り鰹節」を消費者に直接訴え、鰹節の魅力を伝える活動を行う。
⑧ＮＰＯ法人日本食育協会認定食育指導士 山下啓代氏
子どもたちと関わり合う場をライフワークと思い、食育講座、食の相談窓口、子育て支援イベント時の食育講座などを行う。
⑨濱名惣社神明宮禰宜 鈴木栄男氏
平成17年より郷里の濱名惣社神明宮禰宜として現在に至る。平成25年には神宮式年遷宮臨時出仕として遷宮奉仕を行う。
