事務局からのお知らせです。
ワシントンポスト紙の東京支局のAnnaFifield 記者が京都に取材に訪れ、京都大学と料理人さんの和食コラボ (料理ラボラトリー)が紹介されました。
日本料理の現状と未来に関して、京都大学と京料理の老舗料亭の研究グループである日本料理ラボラトリー(日本料理アカデミーの関連組織、会長:山崎英恵 龍谷大学准教授)の日本料理の科学的探求活動に着目した取材でした。
10月28日にワシントンポスト紙第一面に掲載された記事は「Science puts Japan’s age-old cuisine to test(科学が日本の伝統的な料理を吟味する)副題Chefs and scientists team up to make Japanese food even more delicious(料理人と科学者たちのチームが日本食をさらなるおいしさにまで高めようとしている)」 と題され、伝統的な日本料理が、「原理を理解し応用する」科学的な発想でも進化を続けていることを、京料理の料理人の取材や日本料理を研究するアメリカ人研究者のインタビューを交えて、長文の記事で詳しく説明しています。
この記事にはオンラインでの当日のアクセスがエボラ熱関連記事に次いで最高で第2位になるほどの注目が集まりました。
紙面には含まれませんでしたが、日本の料亭のこうした探求は、ファッション分野に例えればパリやミラノなどのプレタポルテ・コレクションに似て、発表される意匠がそのまま一般市民の生活に利用されることはないが、そのコンセプトは直ちに一般市民に浸透し数年以内に時代の潮流に影響を与える役目を果たしている(山崎会長)、一般家庭での和食推進と同時に、料亭の料理のコンセプト探求も、和食のcutting edge(最先端)としてグローバルな和食の振興に役立っていることを示唆している(伏木亨)ということも取材中の話題になりました。
オンライン記事はこちら↓
“Chefs and scientists team up to make Japanese food even more delicious”