『「和食」とSDGs 』


一般社団法人 和食文化国民会議は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

「和食」でSDGsを!

日本の自然や気候風土の中で育まれてきた「和食」は、自然を尊ぶという日本人の気質に基づいた食に関する習わしです。米を主食とし、だしのうま味をベースに、野菜や魚介が中心の一汁三菜を基本とした和食献立は、脂質の摂取が少なく、多品目の食材を使用するため栄養面でバランスが良いと言われています。また、この食事は、肉類を多く食べる国々の食事に比べて、地球環境に与える負担が小さいという報告もあります。食べ物を大切に考え、素材を使い尽くす和食の工夫は、食品ロスを低減させます。

「和食」は、SDGs(持続可能な開発目標)の考え方に適った食文化です。和食会議は、相互に連関する各目標を認識し、「和食」がSDGs達成に貢献できることを、いろいろな場所・方法で発信してまいります。子どもや孫、その先も豊かな食を享受できるよう、我慢することではなく、「和食」を楽しむことでSDGsを達成しましょう。

令和4年6月
一般社団法人和食文化国民会議

「和食とSDGs」講演会

「和食とSDGs」講演会

「素材を活かす」、日本の食の美意識、精神性は持続可能な食生活につながる
https://youtu.be/5PKS64kBlbg
一般社団法人 和食文化国民会議
会長 伏木 亨 氏

「国連食料システムサミット」に向けたビデオメッセージ

国連食料システムサミットでも議論されている持続可能な消費の実現に貢献するため、伏木亨会長・村田吉弘副会長から、和食のバランスの良さ、健康・環境面などの強みについてのメッセージが紹介されています。

「国連食料システムサミット」(FSS:Food Systems Summit(フードシステムサミット))とは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成のためには持続可能な食料システムへの転換が必要不可欠だという、グテーレス国連事務総長の考えに基づき開催された国連主催のサミット。

一般社団法人和食文化国民会議
会長 伏木 亨 氏
https://youtu.be/e3y_vqZObdo

一般社団法人和食文化国民会議
副会長 村田 吉弘 氏
https://youtu.be/hIM6KWKvOSc

「和食」とSDGs持続可能な社会にむけて。

「SDGs」は、私たちの暮らしと密接に関わっています。
「和食」は、持続可能な社会の実現を考えるきっかけにもなります。

SDGs(Sustainable Development Goals)とは

持続可能開発目標。「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標です。2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。
2030年を達成年限とし、17の目標と169のターゲットから構成されています。

和食会議は持続可能な開発目標(SDGs)を応援しています。

 

「和食」とSDGs 動画コンテンツ 

「和食」から持続可能な社会への貢献を考える!
~「地産地消」は多くの目標に貢献できる~

和食の健康性

一日三菜を基本とする食事スタイルによる理想的な栄養バランス

米を中心に野菜、魚介類、海藻など自然の恵みをふんだんに使う和食は、様々な食材の組み合わせにより、複数の栄養素をバランスよく摂取することができます。

「うま味」の活用による食塩、糖分、動物性脂肪の摂取抑制への可能性

「だし」の「うま味」を上手に使うことによって、おいしさ(満足感)が得られ、食塩や糖分の摂取の抑制、動物性油脂の少ない食生活の実現につながり、日本人の長寿、肥満防止の一助になると言われています。

地産地消①

地産地消からつながる資源の保護や地域産業の活性化

地域の海で捕れた海産物や地域で育てた農産物を、その地域で消費する地産地消は、海洋資源や陸の資源の保護にもつながります。
そして農業、畜産物、林業などの生産者の保護や活性化にもつながり、「森林伐採」「海洋資源乱獲」なども抑制する効果も期待できます。

地産地消②

地球温暖化問題を地産地消から考える

地元で食物を消費することは、運搬によって発生するCO2の削減につながります。また輸送する距離は「フードマイレージ」と呼ばれ、この値が高いほど、輸送コストやエネルギーが大きくなります。
地球温暖化ではCO2の削減を求められ、運搬におけるCO2削減は重要な課題です。輸入食料が日本の港に到着するまでのCO2排出量は日本国内における食糧(国産品ち輸入品の合計)の輸送に伴う排出量の約2倍に相当する量になります。

お米について(捨てない)

先人たちの知恵が現代も生きる日本のエコ文化

お米は、昔から日本人の暮らしに深く関わっています。稲を収穫した後の稲わらは飼料や用具の素材として、また糠は加工食品として捨てることなく、様々な用途に活用されています。