2023年12月4日に「和食」の2013年のユネスコ無形文化遺産登録から10年を迎えました。次の10年に向けて、和食会議の使命である「和食」の保護・継承の活動は、休まず一層強力に進めていかなければなりません。
2025年は和食会議の団体設立10周年にあたり、この年には大阪・関西万国博覧会が開催されます。その時期を目標に定めて、「中期ビジョン-2025年に向けて-」を策定しており、2023年度もその方針に沿って活動してまいります。
次世代への「和食」の継承では、昨年度15,119校の参加があった、10年目を迎える食育企画「だしで味わう和食の日」を2024年度の目標を16,000校として、着実に実施いたします。出前授業も従来の会員講師陣に加え、好評をいただいている日本料理の料理人を講師とした出前授業を拡充いたします。その他、夏休みには子ども達を対象とした、3年目を迎える「子ども和食セッション」を今年も開催いたします。
「和食と健康」をはじめとするシンポジウムや講演会は、リアル、オンラインを併用し、会場での参加者交流を実現するとともに、全国に配信します。その他にYouTube等を介して和食会議役員の講演や「和食」に関する映像作品の配信も積極的におこないます。会員の皆様は、ご自身でお楽しみいただくのと合わせて、SNS等によりお知り合いの方々に情報を広く伝えていただきたいと思います。
11月24日「和食の日」、正月や五節供等の年中行事は、「和食」の普及活動において大切な機会です。ポスター配布や写真投稿、レシピ募集等の生活者を対象としたキャンペーンを実施し、また会員や関係省庁、諸団体と連携し、活動の輪を広げてまいります。
「和食」のユネスコ登録10周年を経て、次の10年に向けた「和食」の保護・継承について私たちができることを見つけ、自分自身の課題としてそれぞれの活動に繋げていただきたいと存じます。一緒に取り組んで参りましょう。
本部会は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の保護・継承活動が広がっていくように調査・研究の役割を通して、貢献していきたいと思っております。
今年度は、「和食」ユネスコ無形文化遺産登録の第2回目の定期報告を実施します。
これまでの調査・研究の結果を踏まえ、報告書を作成したいと思います。
講演・研修では、2018年から「和食と健康」をテーマに開始したシンポジウムを継続してまいります。和食の良さを科学的な有意性をも加えて、発信していきたいと考えております。
部員の皆様の積極的なご参加と活発なご提案、ご意見をお願い申し上げます。
本部会は、子どもたちやその子育て世代を中心に家庭での実践を目的にした「和食」の普及・啓発活動を担っています。
給食を通じて子どもたちが和食文化を知るきっかけとする食育企画「だしで味わう和食の日」は開始から10年目を迎えました。昨年度は全国で15,119校、約358万人の子どもたちにご参加いただき、「和食」に触れる大切な機会となりました。今年度は、SDGsの視点からも「和食」を捉え興味・関心を更に高めてまいります。
会員の講師が行う出前授業は、和食文化・だし・味噌・日本茶・SDGsなど幅広いテーマを扱い、29の講座で実施いたします。さらに、子どもたちに体験を通じて「和食」の魅力を伝える親子体験イベントを実施、幼少期の嗜好教育として記憶に残る機会といたします。
ユネスコ無形文化遺産登録から10年が経ちました。次の10年に向けて、新たな気持ちで今年度も会員の皆様と「和食」の大切さの発信を進めていく所存です。よろしくお願い申し上げます。
技・知恵部会は和食文化の保護・継承の中でも特に、実践による技術の伝承及び地域との交流による郷土食の発掘・発信を担当しております。
本年度は、全国「和食」連絡会議と連携し、「地域交流会」を実施したいと考えております。
郷土食材の伝承現場、伝統技術、それに従事する皆さんとの交流など、「知る」・「体験する」交流会を実施します。
次に、料理人による出前授業の実施です。認定料理講師の募集を行い、現在17名の講師の登録がありました。今年度60校での出前授業の実施を目標としています。
皆様の一層のご支援、ご協力をお願い致します。